公開中の映画「総理の夫」でヒロインを務める美人女優の中谷美紀。華麗なドレス姿が話題を呼ぶ中、PRを兼ねたトーク番組ではオーストリアでの田舎暮らしぶりを紹介しつつ、「春画好き」を大胆告白! かつての「クールビューティー」の変貌と意外な素顔に迫る。
「総理の夫」(東映、日活)は、日本初の女性総理大臣を演じる中谷と、突然、ファーストジェントルマンとなった鳥類学者役の田中圭のダブル主演。働く女性の活躍と夫婦愛を描くコメディー映画だ。スポーツ紙記者が感嘆する。
「9月23日の初日舞台挨拶では、本作の見どころとして、中谷が着こなす華麗な総理ファッションの話で持ち切りになった。特に組閣時に赤じゅうたんの大階段を下るシーン。黒色のドレス姿は出演者も驚くほどで、内閣広報官役の貫地谷しほりが『すさまじく美しかった!』と表現したくらいです」
台本に「神々しく美しく」と書かれたそのシーンでは、目いっぱいの照明が中谷に当てられた。
「映画関係者からも『あれほど大胆に背中が開いたゴージャスなドレスは、スタイル抜群の中谷さんぐらいしか着こなせないだろう』という声が聞かれた」(スポーツ紙記者)
劇中で周囲をアッと言わせたのは洋装だけではない。腹黒な政界のドンへ新年の挨拶をするシーンでは、中谷の提案で自前の着物を着用。映画資料によれば「京友禅に、帯は人間国宝の手織り」だった。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が絶賛する。
「そうした着物をさりげなく着こなすからこそ『和服美人』と呼ばれるのでしょう。いわゆる『小股の切れ上がった』という表現がピッタリで、かつ知的さも兼ね備えている。まさに『美しい日本』を具現化しているので、女性ファンも多いのだと思いますね」
中谷自身も著書「ないものねだり」(幻冬舎文庫)の中で、こう綴っている。
〈女性らしさとは男性を惹きつけるためだけのものだととらえていたことが、いかに愚かだったか気づかされた瞬間でもあった。真の美しい振る舞いは同じ女性をも魅了するのだ〉
去る10月6日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)に出演した際には、意外な趣味を告白している。MCの1人、チュートリアルの徳井義実が、ドラマ「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」(16年、TBS系)で中谷と共演した時、クリスマスプレゼントに春画本をもらったエピソードを披露。すると中谷は、「春画、大好きで。疲れてきたなと思ってくると、春画を見る。笑えるのでコミックとして読んでいます」と明かして場を盛り上げたのだ。
すかさず、フットボールアワーの後藤輝基が「いまだに疲れた時は見られるんですか」と突っ込むと、「はい。3冊ぐらい持ってまして」と堂々と答え、「浮世絵入門 恋する春画」(新潮社)など、具体的に書名も挙げたのだ。