数多くの映画で妖艶な肢体を披露してきた中谷美紀(40)。「濡れ場の第一人者」とも評される彼女が挑んだ1人芝居は、息を飲むシーンにあふれていたのだった。
真紅のワンピースをまとい、1人立ち尽くす中谷。暗闇の中、ライトアップされると、パックリと開いた胸元、そして豊満バストの谷間が目に飛び込んできた。ブツブツつぶやきながら右往左往すると突然横たわり、手を胸、下腹部、太腿、脚へとはわせ、悶えだす。口から出てくるのは、自分に関心を寄せない男への壮絶なる思いだ。
しだいに体のうずきをガマンできなくなったのか、あおむけのまま体をなまめかしくくねらせると、みずからの胸を激しく揉みしだいた。やがてワンピースの裾はめくれ、スラッとした美脚があらわに。そして揉みしだいた胸がワンピースからこぼれ落ちそうになると、客席からは息を飲む音が聞こえるのだった──。
中谷がこんな体当たりの演技を見せたのは、舞台「猟銃」(4月2日~24日、東京・渋谷パルコ劇場ほか)。作家・井上靖氏が描いた同名の短編小説が原作だ。1人の男性に宛てて送った3人の女性の手紙をもとに、おのおのの胸中が明かされる恋愛ストーリーである。中谷は男の妻・みどり、みどりの従姉で男と不倫関係にある彩子、彩子の娘である薔子の3役を、90分間休む間もなく、1人で演じるのだ。冒頭の身悶えシーンは、みどりの心中を表現したものだった。
中谷の動きはさらに激しさを増していく。夫の不倫を激白するシーンでは、髪の毛をかきむしり、ヘッドバンギングのごとく、頭を前後に激しく振り、揺さぶった。すると、その動きに合わせてバストが縦横無尽に暴れ回り、ワンピースを突き破りそうに。
13年に及ぶ夫の不貞行為に対する胸中をブチまけると、中谷は放心。無言で客席に背を向け、ワンピースの肩ヒモを片方ずつスルリ‥‥。ワンピースが床にストンと落ちた瞬間、現れたのは、さらに色っぽい白いキャミソールだった。
キャミソール越しに浮かび上がる、中谷の熟した腰や尻のライン。実に官能的で、迫り来る色香にツバを飲み込んでしまうほどだ。
正座しながら髪を整えていた中谷が結い終わると、突如、舞台が薄暗くなる。次の瞬間、中谷は立ち上がるとキャミソールを一気に脱ぎ去り、裸になろうとする。さながら「公開ナマ着替えショー」だ。と同時に舞台の照明が落ち、中谷の姿は見えなくなっていった。
舞台関係者が中谷の様子を明かす。
「上演が終わると楽屋の椅子に座り、『ハァ、ハァ‥‥』と荒い息を上げていたそです。それがまた官能的で、まるで絶頂に達したかのように、しばらくの間、立ち上がれなかったと‥‥」
あふれる女優魂を見せつけ、体当たり舞台に打ち込む背景には、03年から交際しながら、昨年、渡部篤郎(47)と破局したこともあったようで、
「サバサバした性格なので、すでに気持ちは切り替えているようです。新たなオトコの存在もなく、親しい関係者には『私、1人になっちゃったから、働いて家賃を払わなくちゃいけないの』と冗談ぽく語っているようです」(芸能プロ関係者)
そんな仕事モード全開のための「根回し」なのか、
「公演のない複数の劇場には、高級水素水のケースを贈っています。仕事をくれということですかね(笑)。今回よりもっと過激な原案がないか、関係者が色めきたっています」(劇場関係者)
過激ストーリー、大歓迎である‥‥。