女優・杉咲花が主演する連続ドラマ「恋です!~ヤンキーと白杖ガール~」(日本テレビ系)が話題だ。10月6日放送の第1話の視聴率は8.8%。第2話(13日放送)は8.6%、第3話(20日放送)は9.2%と、連ドラで起こりがちな2話での視聴者離れがほとんどなく、3話では、わずかながら数字が初回よりも上昇しているのである。
「ネットでの反応は、《杉野花さんの目の見えない演技がとても上手い》《とにかく笑顔が可愛くて癒される~》など視覚障害者役を演じる、演技派の杉咲への褒め言葉が予想通り多いですね。《3話涙腺崩壊回でした》との声がありましたが、相手役の無職のヤンキー・黒川森生を演じる杉野遥亮へも《これが彼の代表作になりそう》と、高評価が出ています」(ドラマライター)
その3話の具体的な展開はこうだ。赤座ユキコ(杉咲花)は、冒頭で「森生(杉野)の声は聞き取りにくい」と訴える。なぜなら、2人には圧倒的な身長差があるため。弱視のユキコには、それさえも周囲の声を聴きとりにくくする要因のひとつとなりうる。ちなみにユキコ、森生を演じる2人の身長は、杉咲が公称153センチで杉野が185センチだ。
ユキコに好意を持つ森生は必死で考える。「どうやったらオレの声が届くようになるのか?」と。そして、ユキコに赤いローファー型の7センチヒール靴をプレゼントする。
後半では、その靴に似合う、いつもなら身に着けないガーリーな衣装で、ユキコが、森生がバイトを始めた店にやってくる。森生は、自分に近づいてくるユキコがよろけて転びそうになると、すかさず身体を受け止めて倒れるのを防ぐ。そしてユキコに「オレの声届きますか?」するとユキコは「うん」。うれしくてついギュッ抱きしめてしまう森生。
極めつきは、ユキコが、「これ履く時は、いつもいてくれるんでしょ?」と森生への好意を隠そうともしない言葉を、じっと見つめながら初めて発し、うれし泣きしながら森生がまたまた、むぎゅ~っと抱擁するシーン。「泣くなよ~」と、森生にツッコむユキコといった流れだ。
「今後、ピュアで真っすぐすぎる2人の恋路は決して平坦ではないはず。しかし、2人がお互いを想い合って掛け合う言葉や行動に、コロナ禍の殺伐とした気持ちをも吹き飛ばしてくれるような新鮮な気づきが、毎話あるのでしょう」(前出・ドラマライター)
“杉杉”コンビに今後も要注目である。
(島花鈴)