女優・米倉涼子主演の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第2話が10月21日に放映された。気になる視聴率は15.9%(世帯視聴率)で、初回の19.0%から急降下する形となった。シーズン6の第5話で出した15.9%が歴代最低の数字であったのだが、残念ながらそれとタイとなる結果となった。
この原因に対してドラマライターは、様々な推測を立ててくれた。
「2話の放送当日は、『2021世界体操競技選手権』の中継のため、この木曜9時の前枠で放送されている、これまた人気シリーズ『科捜研の女』がその日は放映がお休みでした。いつもなら、そこから流れてくるはずの固定視聴者が今話はスルーしたであろうことが若干関係しているのではないでしょうか。また、視聴者からは《2話は、緊迫感なくて物足りないです》といった声がネットで見られましたが、シリーズものなので致し方ありませんが、ネタ切れ感が否めないようです。例えば、初回ラストでは、米倉演じる大門未知子が、感染症に罹った展開で終了し、“この後どうなる?”と視聴者を引っ張った。ところが、2話では、大門(米倉)が、冒頭から元気にジョギングをしているシーンから始まりました。これで拍子抜けしまった人が多かったのでは?1時間枠に収めるためとは思いますが、大門が、感染症から復帰するまでの細かな描写も一切なしでしたし…」
また、今シリーズでは特に、大門(米倉)との“敵”との対立軸が分かりづらくなっているせいか、話の流れや歯切れ感が良くない気もするという。
「というのも、今シリーズでの大門とのラスボス対決は、大門が雇われることになる東帝大学病院に勤める、内科部長兼院長代理・蜂須賀隆太郎のはず。しかし、2話のラストでは、野村萬斎演じる蜂須賀が大門に『どんどんオペをしてほしい』と、一見仲が悪くなさそうな展開で終わりました。今後が読めない…という点では、ある種成功なのかもしれませんが」(前出・ドラマライター)
もっとも、今クールの平均視聴率で今のところはトップを独走中の「ドクターX」。さすがの底力を見せ続けたまま、無双状態で最終話まで突っ走れるのか見届けたい。
(島花鈴)