阪神タイガースで活躍した元プロ野球選手・赤星憲広氏は、ルーキーイヤーの2001年に「39」をマークして盗塁王のタイトルに輝くと、以後5年連続で盗塁王を獲得。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞6回と守備面でも活躍、さらには、プロ通算9年間で打率3割をマークすること5回と、「走・攻・守」揃った選手であった。
そんな赤星氏が、「巨人三本柱」で活躍した元プロ野球選手・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演(10月30日付投稿回)。赤星氏は大学から社会人野球に進み、2000年のシドニー五輪では強化指定選手に選ばれている。「守備と走塁は何とかなりそうだ」との感触は得たそうだが、では、打撃はどのように向上させていったのだろうか?
動画によれば、プロ入り後、打撃の練習ではボールがなかなか前に飛んで行かずに苦戦。そんな中、赤星氏は臆することなく、試合中も当時、阪神の監督を務めていた故・野村克也氏のそばで常に指導を受けることを心掛けていたそうだ。
その教えの中に、「プロの配球」があった。野村ID野球の申し子、ヤクルトの古田敦也氏と対戦した際に見たという“裏をかいた配球”も、「この配球、この前、野村さん言ってたな。だったら、次はこういう球が来るんじゃないか?」と予測も立てられるようになり、1年目から打率「.292」のみごとな結果を残している。
野村監督の教えもさることながら、野村監督の懐に臆することなく飛び込んだ赤星氏の気概が掴んだ打撃術だったのでは…そんなふうにも感じさせられた。
(ユーチューブライター・所ひで)