米倉涼子主演の連ドラ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)のシリーズ7の第7話が11月25 日に放送された。視聴率は14.9%(世帯視聴率)で、第4話で出してしまった過去ワーストの15.2%よりさらに下がり、シリーズ史上最低の記録を更新した。
今回は、第1シリーズ及び5シリーズに出演したこともあり、今や主役として引っ張りだこの俳優・田中圭がゲスト出演したのだが、制作側の思惑とは裏腹に、思うように数字は伸びなかった形だ。
芸能ライターが言う。
「田中扮する、通称“ポンコツ外科医”だった森本光が、野村萬斎扮する東帝大学・メディカルソリューション本部長の蜂須賀隆太郎に、若手医師のカリスマ的存在である“医療系インフルエンサー”Dr.森本として招かれたという設定でした。シリーズ7が始まった当初から、視聴者からはネット上で、《田中圭くん、また出てくれないかな~》といった声も見られましたし、放送前には、《ついに今夜 ♯森本先生 に会える~》という反響もあったりとなど、話題性は十分だったはずでした」
ただし、中園ミホ氏を含む何名かの脚本家が交代で執筆しているのが影響しているのか、視聴者からの〈面白い時とそうでない回の差が激しい〉の声にあるように、ドラマの本筋や展開自体が雑になっているのではないかともこの芸能ライターは指摘する。続けてもらおう。
「《医療をバカにしてる気がする》の意見もありましたが、7話は特に顕著だったように思います。徳重聡扮する環境大臣・榎本宗七の手術と見せかけて根岸芽衣扮する定食屋の店主・七宮安江を外科手術し、その様子をネットで生配信する、という暴挙には《現実なら病院訴えられるし》なんて声もありました」
同時に“小ネタや遊び心”が過ぎるのではないかとも。
「徳重が演じた榎本大臣には、《小泉前環境相をネタにブチこむ ドクターXのこういうところ大好きよ》、定食屋で流れる曲が、ジャニーズファン向けのサービスだと解釈して、《ドクターXで“初心LOVE”流れてるぅ!感動》と、いった好意的な声もあります。また、患者の病状を話し合う中で、米倉のマネをして、勝村がアドリブのように田中の胸の先あたりを突くシーンには、《カメラに映らないように後ろ向きながら笑っちゃってる圭くんガッツリ映り込んでるwwwwww》なんて興奮したような書き込みがありましたね。こういうのが好きな人は好きかもしれませんが、“小ネタをたくさん入れておけばOK”な感じについていけない人も多いのかもしれません」(前出・芸能ライター)
ラストでは、大門(米倉)と蜂須賀(野村)が2人きりでディナーを食べ、帰ろうとする大門が転げそうになるのを蜂須賀が抱き留め見つめ合う、という“恋愛フラグ”らしき伏線があったのだが、これもまた次回では何ごともなかったように、“小ネタ”として処理されるのか、それとも…。いろいろと気になる点もあるが、終盤に向けての巻き返しを期待したいところだ。
(島花鈴)