12月14日に東京・両国国技館で開催される、ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥と、IBF世界同級5位、アラン・ディパエン(タイ)の世界戦。「モンスター」の異名もとる井上だが、所属事務所の大橋秀幸会長は「非常に好戦的でパンチも強い選手で油断できない」と相手を警戒している。が、世のボクシングファンにとっては勝敗の行方は問題でなく、「いかに井上が勝つか?」に期待を寄せているのではないだろうか。
そんな中、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が、自身のYouTubeチャンネル〈具志堅用高ネクストチャレンジ〉で、井上の強さを歴代王者に例えて分析するといった興味深い回を11月27日に投稿していた。
具志堅氏の見立てでは、パワーは内山高志氏、スピードは具志堅氏ご自身。テクニックは勇利アルバチャコフ氏、ハートの強さは辰吉丈一郎氏といった、錚々たる歴代王者がズラリと並んだ。
特筆すべきは、パワーとスピードである。まず、パワー面だが、井上の階級がバンタム級(53.52kg以下)なのに対して、歴代3位となる11回連続防衛を果たした内山氏は3階級上のスーパーフェザー級(58.97kg以下)である。一方、スピード面を見ると、13回連続防衛となる日本記録保持者の具志堅氏がライトフライ級(48.97kg以下)なのに対し、井上の階級は3階級上にあたるのだ。
ディフェンス面でも具志堅氏から評価された井上だが、3階級上のパワーと、3階級下のスピードを誇る、それが「モンスター」たるユエンのようだ。
視聴者からは〈この企画は具志堅さんだから面白いし、成り立つんですねー!〉〈具志堅用高さんは、見る目あるよね。〉と、称賛のコメントを浴びた具志堅氏。防衛を果たした暁には同チャンネルに井上を招き、具志堅氏の見立てについて意見を伺ってみたいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)