昨年10月、ヒマラヤ山脈マナスル(8163メートル)への登頂を果たした“珍獣ハンター”ことイモトアヤコ(28)が、ついにエベレストに挑戦することを発表した。標高8848メートルの世界最高峰登頂挑戦を発表したのは、去る1月5日放送の「世界の果てまでイッテQ! 新春珍獣祭りスペシャル」(日本テレビ系)だった。
イモトはこれまでにキリマンジャロ、モンブラン、マッターホルン、ヒマラヤに挑戦している。ヒマラヤ登頂に成功したことから、満を持して最終目標のエベレストを目指すことになった。番組では80歳の史上最高齢でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤー、三浦雄一郎と対談。「イモトさんなら大丈夫」とやたら調子のいい三浦にヨイショされ、すっかりやる気になっていた。
「イモトは万事受け身なタイプ。周囲に流されやすくて他人に迷惑をかけることを極端に嫌う性格です。中学・高校と部活動をやっていたため、上には絶対服従の体育会系。当然エベレストだ、お笑い芸人初の快挙だとスタッフが盛り上がっているところに異を唱えるようなことはしない。モットーは『食わず嫌いせずに一度は必ずやってみる』ですからね。そうでなきゃチーターと100メートル走したり、餌をくっつけたままコモドドラゴンに追いかけられたり、24時間テレビのチャリティマラソンで126キロを完走したりなんかしないでしょう。世界の名だたる山々を次々に制覇していくのも自分の売りを一つでも増やすため。番組ではヘラヘラしてるけど、裏では悲壮感漂わせながらやっていますよ」(芸能ライター)
ただし、今回は、圧倒的に時間が足りない。年間200日の海外ロケは当たり前のイモトは、国内で訓練に割く時間も登頂準備に費やす時間もないのだ。
「ああ見えて実は女優としても活動中。けっこう味のある演技を見せるため、日テレ以外からも引きがある。知名度もあるしね。ドラマ出演4回目なのに、いきなり来月放送のスペシャルドラマが決定。初主演作は、『最高のおもてなし』というオフィスもののスペシャルドラマ。イモトは太まゆとセーラー服を封印し、やり手商社ウーマンを演じる。ヒット映画『三丁目の夕日』を制作したROBOTと日テレのドラマ制作が初タッグを組んで、金も時間もかけると意気込んでいる。昨年の流行語大賞の『お・も・て・な・し』を題材にしただけに、ハズレなしと鼻息も荒い」(テレビ関係者)
ところが、昨年から3週間以上続くイモトの海外ロケはうまくいかず、終了がまだ見えてこない始末。この正月もカザフスタンで雪に閉ざされて動けない状態が続いている。帰国もままならぬ状況で、ドラマ収録の時間も見えてこない。これまで以上の登頂訓練と体力作りが必要なのにまったく時間が取れないという。
このままでは文字通りのぶっつけ本番になってしまう、と危惧する声も。エベレスト登山は750万円もかかるそうで、それをみすみすドブに捨てるわけにはいかない。すでにイモトの「根性」だけではクリアできそうもないのだが、はたして──。