白鵬が達成した現役時代の数々の記録がギネス世界記録に認定された。
◎幕内通算勝利最多1093勝
◎幕内優勝回数最多45回
◎横綱在位最長84場所
◎幕内全勝優勝最多16回
◎通算勝利最多1187勝
「12月3日(金)両国国技館において、5枚の公式認定証の盾をいただきました。最後の最後にうれしいご褒美をいただき、感謝しております」(間垣親方)
なお、この5枚の盾は、2021年1月9日から始まる大相撲一月初場所中(23日まで)、両国国技館に併設されている相撲博物館で開催される特別展「第69代横綱白鵬翔」で、土俵入りで締めた「横綱」などと共に展示される予定だ。
そんな白鵬を主人公として「週刊アサヒ芸能」で連載中の同時進行マンガ「白鵬本紀」第33番は「新十両で勝ち越す!」で、12月21日発売の同誌12月30日・1月6日合併号に掲載されている。また同号の「テリー伊藤対談」のゲストは、白鵬あらため間垣親方ご本人。新米親方の日常を存分に語ってくれている。
さて、第33番に話を戻すと、冒頭の間垣親方の近況報告から舞台は一気に2004年一月初場所へ。東十両12枚目の白鵬は、新十両として5勝目。ドルジこと朝青龍から言われた「5勝を目指せ!」の目標を早くも7日目でクリアするのである。
ところが、7勝してから、連敗の足踏み。「験(げん)直し」に、出向く白鵬と兄弟子・光法であった。
「験(げん)直し」に行って来いと送り出したのは、宮城野部屋の後援者。相撲隠語で「タニマチ」である。ちなみに、タニマチとは、明治時代末、大阪谷町筋の相撲好きの医者が相撲取りからは、治療代を取らなかったことから出た言葉らしい。具体的には力士を多額の金銭によって援助し、後見人的立場にいる人で、昔から角界が存続していくためには欠かせない存在である。小錦八十吉(元大関・小錦)氏が、現役の時、タニマチだった大阪の不動産会社社長から、親方株の取得に必要な資金2億円をキャッシュで頂いたことがあったそうだ。小錦氏は、その2億円を三越デパートの紙袋に詰めて、大阪から東京に両手に抱えて、持って来たそうな。何とも豪快なハナシである。
それはともかく、白鵬と光法、2人の行った「験(げん)直し」先とは─。
こんなエキサイティングな若き日の白鵬が相撲に目覚めた少年時代から成長していくドラマが描かれている「白鵬本紀」の第1巻「 英雄の子」と第2巻「白鵬のいちばん長い日」が発売中だ。第1巻では、復活全勝優勝を果たした七月場所の真実、第2巻では引退記者会見で話題となった、「横綱相撲とは?」の問いへの「横綱相撲」への思いも明らかにされている。