優勝決定戦の末、照ノ富士の2場所連続優勝で千秋楽の大相撲夏場所(五月場所)。休場中の白鵬が進退をかけて臨む七月場所が、図らずもモンゴル出身の後輩である大関・照ノ富士の綱とり場所となる。高い壁となって立ちはだかる決意の白鵬と「なりたいからなれるわけじゃない」と、その高みに敬意を払いつつも、闘志を剥き出しにする照ノ富士の激闘が今から楽しみである。
さて、横綱・白鵬の土俵一代を描いたライブ相撲マンガ「白鵬本紀」は第5番である。
宮城野部屋での「第九の大合唱」のような先輩力士のイビキの洗礼を受けたダヴァ少年(15歳の白鵬)を待ち受けるのは恐怖の朝稽古だ。新弟子の朝は早い!起床は午前5時。まだお客さん扱いのダヴァは、稽古場の上がり座敷で見学するのだが…。
相撲部屋では番付順に起床…序の口、序二段、三段目、幕下の順に稽古に入る。部屋の関取が稽古場に降りてきて、緊張感はピークを迎えるのである。
「気合いを入れてやれ!」の宮城野親方の号令一下、猛稽古の開始!そして宮城野部屋の関取・光法(こうぼう)の名ゼリフが発せられる。
それは、「1に稽古 2に稽古 3、4がなくて5に稽古だ!」と言った後に、錦糸町の夜のクラブの「ケイコさん」は「すぐに裏切る」として、それとは逆に「宮城野ケイコさんは絶対裏切らねえんだ!」
という艶っぽさも感じさせるしゃれたセリフであった。
…ケイコは裏切らない! ライブ相撲マンガ「白鵬本紀」第5番「稽古は裏切らない」は、6月1日発売の「週刊アサヒ芸能」6月10日号に掲載。白鵬、相撲人生のとば口である。はっけよい!!