白鵬V45!奇跡の復活劇の興奮冷めやらぬ中、東京オリンピックが開幕。勝利への執念が火花を散らすアスリートたちの決戦に注目が集まるが、さて、「白鵬本紀」第13番は、「臼が回り始めた日」。
2001年。新弟子としての過酷な稽古と日課の傍ら、相撲教習所に通い始めた白鵬少年は、周囲も驚く才能の片鱗を見せ始める。教習所では大学出の相撲経験者が上がる「A土俵」で、稽古をするようになったのだ。ちなみに、教習所ではA、B、Cと3班に分かれ、「A土俵」は高校、大学卒業者で相撲経験者。「B土俵」はスポーツ経験者(ラグビー、レスリングなど)。「C土俵」は相撲未経験者に分けられるのだが、そのトップのA土俵で果たして、白鵬は通用しているのか?兄弟子の光法が言い放つ。
「ってことはあのエンピツ野郎(白鵬)が大学出の相撲経験者とそこそこやってるってことですか?」
「へぇー!見せてもらいましょう!」
「ぶつかり稽古」ではなく、「申し合い」を命じられる白鵬であった。「申し合い」とは、力量が互角の力士同士が土俵で勝負する稽古のことだ。
相手は、白鵬がかつて日々、猛稽古の中で「鼻クソを擦りつけた」と形容したように、まったく歯が立たなかった兄弟子・荒若。宮城野親方から、「大丈夫だ 遠慮なくやれ!」の発破をかけられ、立ち会う荒若!その勝負の行方は…あの日、宮城野部屋入りを決めた「運命の臼」がまた回り始めたのである!
そして、ページ冒頭では、白鵬みずからが「名古屋場所秘話」をたっぷり明かしている。同時進行相撲マンガ「白鵬本紀」第13番は7月27日発売の「週刊アサヒ芸能」8月5日号に掲載。いよいよ快調!はっけよい!!