1988年、ドラフト1位で入団したヤクルトで主に活躍した元プロ野球選手・川崎憲次郎氏。98年には17勝で最多勝利のタイトルを獲り、沢村栄治賞も受賞するなど、90年から監督に就任した野村克也氏(故人)が築いたヤクルト黄金時代を支えた。また、プロ通算勝ち星「88」のうち、巨人相手に29勝を挙げるといった、「巨人キラー」としても名を馳せた人物だ。
その川崎氏が、YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉の、12月22日付け投稿回に出演。
「顔も見たくない外国人選手3名」を問われたところ、巨人から1名を選出。とてつもない飛距離のホームランを2本打たれた記憶があるそうで、「松井(秀喜)選手に打たれたホームランよりも断然でかかった(飛距離があった)」とのこと。
ところが、川崎氏が語るその人物が、筆者も含め、視聴者から「ちょっと待った!」とのツッコミが入りそうな人物だった。96年から巨人に籍を置いた、バンビーノ・ガルベス氏だというのである。それもそのはず、ガルベス氏は96年に16勝を挙げ、同じく巨人の斎藤雅樹氏と最多勝利を分け合った「投手」なのである。
しかしながら、どうにも相性が合わなかったようで、「巨人の最強打者!」と口にしてスタジオの笑いを誘ったのだった。
その川崎氏に、打者として“相性の良かった投手”を訊ねると、巨人の斎藤氏を挙げた。サードにランナーを置いた状態で、斎藤氏の大きく曲がるスライダーを犠牲フライを打ったことがあったそうで、「お前は天才だな」と、初めて野村監督に褒められたのだとか…。
川崎氏の巧みな話術も相まって、野村監督とのエピソードも拝聴できた、興味深い回であった。
(ユーチューブライター・所ひで)