NPBでは巨人に籍を置き、MLBでも活躍した元プロ野球選手、上原浩治氏。上原氏は、1998年ドラフト1位で巨人に入団。ルーキーイヤーの99年、20勝4敗の好成績をおさめ、両リーグを通じては90年の斎藤雅樹氏以来9年ぶり、新人投手としては80年の木田勇氏(日本ハム)以来19年ぶりとなる20勝投手となった。しかしこの年、実は“21勝目”の可能性もあったのだという。
巨人の三本柱として活躍した槇原寛己氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」に、上原氏が出演。8月9日付の投稿動画を観ると、「僕が神宮でしたかね、上原の1勝を消したという…」と歯切れの悪い槙原氏。これに上原氏が「名古屋ドームです!」と、かぶせるようにキツめに訂正した。この日、リリーフとして登板した槙原氏が逆転サヨナラ負けを喫し、上原氏の勝ちを消したことから、槙原氏は「ルーキー(上原)は本当は21勝してたんです…」と遠慮がちに口にしてスタジオの笑いを誘った。
それだけではない。「松井のホームラン王も…」と続けた槙原氏。97年、松井秀喜氏がヤクルトのホージー氏に1本差でホームラン王を逃したことを振り返り、槙原氏自身、シーズン終盤にホージー氏にホームランを献上しており、「すごい後輩2人の記録を潰してる」と自虐気味に語った。
これに上原氏は、「20勝しましたし、20勝と21勝はそんなに変わるものでは…」と先輩をフォロー。すかさず槙原氏も「19勝と20勝ならもう少し根に持ってるよね!?」と畳みかけ、爆笑を誘った。史上15人目となる完全試合を達成したことで“ミスターパーフェクト”の異名を持つ槙原氏だが、この“切り替え”の早さが、現役時代の成績を生んだのだろう。
(ユーチューブライター・所ひで)