スポーツ

平松政次を「巨人から51勝!」の“巨人キラー”に変貌させた「因縁のドラフト」

 元プロ野球選手の江川卓氏、清原和博氏の共通点と言えば、巨人入りを熱望した、根っからの巨人ファンだったことだ。

「昭和の怪物」と称された江川氏は、1978年のドラフト会議で阪神、ロッテ、近鉄、南海が1位指名し、抽選の結果、阪神が交渉権を獲得。ところが、通称「空白の一日事件」や、ドラフト会議をボイコットした巨人が「12球団揃わなければ無効」と主張し、結果、江川氏はいったん阪神入りするも、小林繁氏(故人)との交換トレードによって、巨人入りしている。

 一方、清原氏は、85年のドラフト会議において、てっきり巨人から1位指名を受けるものと思いきや、巨人の1位はPL学園時代に「KKコンビ」で名を馳せた、桑田真澄氏(現・巨人1軍投手チーフコーチ補佐)だった。清原氏は涙を流し、巨人を見返すために、西武入りを決意したのだった。

 さて、大洋ホエールズ一筋の元プロ野球選手・平松政次氏も、そんな清原氏の境遇にそっくりなドラフトの経緯があったようだ。

 元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に出演(9月30日付)に出演した平松氏によれば、ドラフト会議前に巨人側から「1位指名すれば来るか?」との意思確認があったそうだ。ところが、結果、巨人が1位指名したのは槌田誠氏(故人)だった。

 平松氏は大洋から2位指名を受けて入団。プロ通算201勝のうち、実に51勝が巨人からの勝ち星という「巨人キラー」に変貌を遂げたと明かしたのだった。

 ドラフト会議、ひいては巨人絡みの人間ドラマは尽きず、若い選手の悲しみぶりは見ていて辛いものがあるが、その壁をみごとに乗り越えた平松氏の話を拝聴していると、ドラフト会議も悪い制度ではないと思えた。読者諸兄の見解はいかがだろうか。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」