そんな彼女のタレント力を生かすために、向上心の強さも無視できないパワーとなっていた。
「ホリプロは給料制を取り入れていることでもわかるように、タレント育成に関しては他の事務所に比べて長期的視点で考えているようです。小島みたいに若い頃からガンガン仕事を入れられるケースは稀で、そこには本人の意思や、やる気も多分に反映されているのでしょう」(芸能プロマネージャー)
さらには“大物オヤジ転がしテク”も、その躍進を支えていたという。
「若い頃から、とにかく番組MCを担うような大物男性タレントのウケがいい。田中や中居正広、小堺一機らから高い評価を受け、あのダウンタウンの松本人志からも『アンタ、本当にうまいね』と、中継レポーターとして出演した選挙特番での対応を絶賛されたのは有名な話。ヒロミからは『天才だと思った』と最大級の賛辞を贈られています」(放送作家)
もっとも、「高校時代から自分が、自分がというタイプだった」と元同級生は語る。タレントには必要な資質かもしれないが、フィールドに慣れ親しみすぎたため、徐々に生来の「我」が23歳頃から、より強く出始めたようだ。
アイドル事情に詳しい、ライターの尾谷幸憲氏は、
「小島さんは若い頃からすでに、中尾彬から『何をやっても私はうまいだろという顔をする。俺は嫌いだ』と言い放たれていた。その後、キンタロー。に『バレンタインでスタッフへの挨拶回りに張り切る小島瑠璃子』という、あざとさを揶揄して笑いものにするモノマネをされたこともある。当時から他のタレントのコーナーなのにまるで専門家のようにしゃべり始めて『横やりを入れるな!』と視聴者から非難を浴びたり、土屋太鳳を批判するツイッターコメントに『いいね』を押したことがバレて炎上するなど、負けん気や我の強さが、だいぶ前からチラホラ見受けられていたんです」
なるほど、有吉弘行から「知ったかぶりが鼻につく時ありますけどね」と一刀両断されたり、16年にはクイズ番組「ネプリーグ」(フジテレビ系)で共演した広瀬すずが、日本語を英単語に訳すゲームで苦戦するのを見て「やばーい、ウソー、簡単なのに」などと、露骨に上から目線で茶々を入れ、あげくに「バカだったね~」とバッサリと斬り捨てて周囲を引かせたこともあった。