三井康浩氏。巨人に籍を置いた元プロ野球選手で、現役引退後は二軍マネージャー、スコアラーなどを歴任し、長年にわたり巨人一筋で支えてきた人物だ。2009年に開催された「ワールド・ベースボール・クラシック」第2回大会では日本代表チームのチーフスコアラーの大役を務め、世界一に貢献している。
その三井氏が、西武ライオンズ、巨人で活躍した元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に出演。自身がスコアラーを務めていた当時を振り返り、後にMLBに旅立った松井秀喜氏の攻略法を明かした。1月15日付け〈第四話 巨人スコアラーが証言。最強フルタに使ったゴジラ松井の秘策。〉と題した投稿回でのことだ。
松井氏は初球から手を出すことは少なく、ストレートで追い込まれれば、決め球は変化球が来る、変化球で追い込まれれば決め球はストレートが来る…とヤマを張るタイプだったようだ。ゆえに、それを逆手に取って、ヤクルトスワローズで捕手を務めた古田敦也氏は、全部ストレートで三球三振を狙いにいくといった手法を取っていたこともあったようだ。
後に生まれた「クリーンアップ打ってる選手で、インコースの真っすぐで見逃し三振するのはバッターのおごりだ」との野村克也監督(故人)の名言は、「松井のこと言ってんじゃないの?」と大久保氏の笑いを誘った三井氏だった。
この回では他にも、「勘ピューター」の持ち主とも呼ばれた長嶋茂雄監督は、実はヤマ張りタイプではなく、スコアラー泣かせなほど自身のデータを持っていたといった意外な話も紹介。実に見ごたえがあった。
(ユーチューブライター・所ひで)