映画評論家の秋本鉄次氏は、有村の変貌をこう評したものだ。
「アラサーになって肉体派の一面をさらけ出すようになりました。作品ごとに色香が進化していて、完脱ぎの兆しは十分。きっかけとなる作品と出会えれば、一気に爆発するところまで来ているのではないでしょうか」
これまで有村は、17年のNHK朝ドラ「ひよっこ」で全国区の女優になると、同年公開の映画「ナラタージュ」(東宝/アスミック・エース)で大胆なラブシーンを演じている。
当時、累計発行部数35万部を記録した島本理生氏の同名小説が原作で、松本潤(38)演じる演劇部の顧問・葉山と教え子である泉(有村)が再会したことからラブストーリーが始まる。有村は坂口健太郎(30)扮する演劇仲間の大学生・怜二との三角関係に揺れる女子大生を熱演した。
「坂口とのベッドシーンで下着姿を披露すると、映画のラストで松本とも絡んでいます。どちらもキスから“合体”までいってますが、カメラは男の背中や有村の顔をアップで撮って行為を表現する場面が多く、原作ほどふんだんな官能シーンは描かれなかった」(映画ライター)
それでも「ひよっこ」での清純派イメージから着実に大人の階段を上ると、21年に公開された映画「花束みたいな恋をした」(東京テアトル/リトルモア)では恋人役の菅田将暉(28)と泡風呂に浸かり、お互いに体を洗いっこする混浴シーンも。豊満な谷間をチラ見せしてはいるが、残念ながらここでも「寸止め」感は否めない。そして22年、いよいよ本格派女優のステップとして「マシュマロ乳激揉み」に挑むまで、5年の歳月を要したのだ。
1月19日に放送されたバラエティー番組「TOKIOカケル」(フジテレビ系)に出演した際、全局のドラマを録画して気になる作品をチェックしていると明かしたが、勉強熱心なのはそれだけではなかった。
「コロナ禍というのもありますが、ほとんど飲みに行ったりすることはなく、休みの日になると、フランス映画の世界観が好きで、見る機会が増えているそうです。フランス映画といえば、赤裸々に性愛を描いた官能シーンが登場する作品が多く、秘かに参考にしているのではないかともっぱらです」(芸能プロ関係者)
23年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演が決まっているだけに、いち早いフランス映画仕込みの情熱的な濡れ場が垣間見える艶作となったのだ。