昨オフの電撃就任で球界の話題をかっさらった新庄剛志監督(50)率いる日本ハムが好調だ。
オープン戦スタメンの打順を福引の抽選機で決める「ガラポン打線」、日ハムのお得意戦術でリリーフ投手を先発登板させる「オープナー」とビックリ箱のような「新庄マジック」采配にも話題が集まっている。
「中田翔(32)や西川遥輝(29)、ベテラン中継ぎの秋吉亮(32)といった中心選手が去り、チーム内横一線でのレギュラー争いがスタート。その競争心を煽りつつ、チームの雰囲気を明るくするための『ガラポン野球』が思いがけず功を奏し、これまで1軍で実績を残していない選手から日替わりで次々にニュースター候補が出てきている状況です」(日本ハム番記者)
中でも最大のサプライズが、大卒ルーキー投手の北山亘基(22)だ。ドラフト8位ながらオープン戦2試合に登板。計3イニングで打者10人に対し被安打1の無失点、8奪三振というとんでもない快投を見せた。これにはブルペンを預かる武田勝投手コーチも、「あれはバケモン。プロ相手にどんどん攻めて、まっすぐでも変化球でも空振りを取れる」と大絶賛。
「メジャー球団の関係者も『なぜこの投手が下位まで残っていたんだ!実戦で動じないメンタルの強さはメジャー向き。ダルビッシュ有(35)を超えるかもしれない』とベタ褒めだったという話です。投手への指導は門外漢だからと敬遠しがちの新庄監督もブルペンで打席に立ち、細かく打者目線でのアドバイスを送るほど買っているようです。開幕ローテ、あるいは昨季守護神の杉浦稔大(30)がケガで出遅れることから新ストッパー就任案なども浮上しています」(前出・記者)
北山を見たBIGBOSSも「ホームベース3~4メートル手前の球の軌道がすごくいい」と手放しの誉めようだ。スポーツライターの飯山満氏が解説する。
「新庄監督の発言は、キャンプに招いた元阪神の藤川球児臨時コーチのことを念頭に置いた最大級の賛辞。藤川臨時コーチは『打者が打ちにくい球の軌道がある』という独自の理論の持ち主。つまり、火の玉ストレートを武器に超一流のクローザーとして活躍した藤川臨時コーチと北山を重ねているんですよ」
3月15日発売の「週刊アサヒ芸能」3月24日号では、さらなる「新庄チルドレン」について迫る。一般知名度が低くても今シーズンのブレイク間違いなしの若手選手9人を一挙に紹介する。