テリー 大家さんは4期生でしょう。入った時のAKBはもう大人気だったの?
大家 いえ。「会いたかった」でメジャーデビューはしてたんですけど、まだ認知度はなくて、「AKBに入るんだよね」って言ったら「どんなグループ?」くらいの感じでした。
テリー 大家さんは何で知ったの?
大家 私は音楽番組で見た時にファンになって。それで(地元の)福岡にツアーで来てくれた時に、そのコンサート会場にいた女の子が「一緒に受けよう」って言ってくれて、一緒に書類を送りました。
テリー その友達は?
大家 落ちちゃったんですけど(笑)。
テリー ひどい女だな。
大家 アハハハ。でも、今もすごく仲いいです。
テリー 4期生って何人の中から何人受かったの?
大家 5000人中の23人です。
テリー すごいじゃん。「やっぱり私って美人だったのね」と思った?
大家 思いました(笑)。男子校から共学になったばかりの高校に通ってたので、男子生徒がすごく多くて、ちょっとモテたんです。だから「地元では可愛いのかな」とか思いつつも合格して、「あ、全国で通用するんだ」って(笑)。
テリー アハハハ、そうだよな。自信つくよな。で、憧れのAKBに入ってみてどうだった?
大家 やっぱりファンだったので最初は夢見心地でしたね。「みんなカワイイ」っていう感じで。最初、競争社会っていうのに気付かなくて。途中で気付いたんですけど。
テリー それはどこで気付いたの?
大家 音楽番組に友達は出られるけど、私は出られないとか。
テリー あぁ、なるほどな。でも、それこそAKBは紅白に出たり、国民的アイドルになっていくわけで、もっと競争が激しくなっていったでしょう。
大家 でも、選抜メンバーが頑張れば頑張るほど、私たちも何となくついていって、紅白に出れてたから、「頑張ってくれ」と思ってました。
テリー そうか、冷静だったんだね。
大家 選抜に入れるか入れないかの瀬戸際だったら苦しかったかもしれないですけど、私は入れる気がしなかったので、ちょっと達観視してた部分もあります。
テリー あと選抜総選挙ってあったじゃない。あれはどうだったの?
大家 メチャクチャ嫌でしたね。人生でいちばん嫌な気持ちになったかもしれない。今だから言えますけど(笑)。
テリー 途中から、出るか出ないか自分で選べるようになったよね。
大家 そうですね、立候補制になって。でも、それもすごく嫌だったんですよ。出なければ「なんで出ないんだ」って言われるし、出たら出たで入らないし。ホントに何もかも全部嫌でした。