3月21日に行われたSG「第57回ボートレースクラシック」(ボートレース大村)の優勝戦で、1号艇の遠藤エミ選手(34)がみごと逃げ切り、女子レーサーとしては史上初めてとなるSG優勝を飾った。スポーツ紙記者が話す。
「ボートレースで初めてSG(スペシャルグレードレース)が導入されたのは1953年。今では年末の『グランプリ』などを含めて年間8開催されていますが、この約70年という長い歴史の中、女子レーサーが優勝戦出場を果たしたのは寺田千恵選手(01年)と元レーサーの横西奏恵さん(06年、11年)の2人だけ。しかも着順は5着、6着、6着と舟券に絡んだこともありませんでした。それだけに予選をトップで通過した遠藤選手に対する周囲の期待はハンパなく、本人も『普通にしようと思ってもすごい緊張が…』と、前夜は眠れなかったそうです。ですが、そうした重圧を跳ねのけてのSG制覇。まさに歴史的快挙ですね」
遠藤選手が栄光のゴールを駆け抜けると、同僚の女子レーサーたちからも次のような祝福コメントがツイッター上に続々と書き込まれた。
「逃げた─!! 遠藤さん凄い! 凄すぎる!! 歴史的瞬間に鳥肌立った!!」(清水沙樹選手)
「観てる側もすごい緊張したから、絶対もっとすごい緊張感の中で走ってるんやろな~!! ほんま、おめでとうございます」(高田ひかる選手)
「遠藤さん、おめでとうございます。かっこよすぎる。歴史を変えた女性、すごすぎる」(土屋南選手)
「すごいじょー。」(川野芽唯選手)
「エミーーー、ヤッタァー!! 感動、泣いちゃう」(香川素子選手)
今大会の優勝賞金は3900万円。当然ながら今年の獲得賞金ランキングで1586人中のトップに立った。今年は年末の頂上決戦「SG第37回グランプリ」が今回と同じボートレース大村で行われるだけに、もし出場となれば、さらにボートレース界が盛り上がることは間違いないだろう。
(写真はイメージ)