「史上最高のサブマリン」と称されたプロ通算284勝の名球会投手、山田久志氏が7月24日、日本プロ野球の公式YouTubeチャンネル〈日本プロ野球名球会チャンネル〉に出演。オールスターゲームの思い出を語る中、ロッテ時代に3度の三冠王に輝いた落合博満氏との興味深いやり取りを明かした。
得意のシンカーで落合氏を打ち取ってきたが、ある時を境に、なぜか打ち込まれるようになったという山田氏。そして迎えた、オールスター。
普段はピッチャーとバッターが、まして他球団の選手と会話する機会はまずないのだが、2人は同じパ・リーグのベンチに。
「お前、シンカーよう打つなぁ。いつの間にか打ちやがる、困ったもんやな」
などと雑談を交わしていると、落合氏はこう口にしたそうだ。
「最近、山田さんが投げる、外にピュッと逃げて小さく曲がる(球)っていうのは、意識して投げてるんですか。アレ、結構気になるんですよね」
「こいつ、このボール嫌がってるなって思って、そこから使い出した。ことごとく成功したのよ。そうしたらその次の年に『山田さん、あれオールスターのせい?』って」
病いは口から入り、禍は口から出るとはよく言ったもので…。
(所ひで/ユーチューブライター)