元巨人・槙原寛己氏が自身のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」を、4月18日に更新した。
前日の17日は、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希が、対北海道日本ハムファイターズ戦において、8回まで1人の打者を出さないパーフェクト投球。10日には、日本プロ野球史上16人目となる完全試合を成し遂げたばかりで、「2試合連続の完全試合か」という驚異的な展開を見せたのだが、8回で降板。
歴史的瞬間をひと目見ようと球場に押し掛けたファンの溜め息が聞こえてきそうな場面だったが、交代劇の良し悪しの答えについては「アメリカに行った佐々木朗希が完全試合やって、あの時だよね、と言う可能性あると思うよ。アメリカはもっと厳しい球数制限があるから…」と、15人目の完全試合達成者、槙原氏はそう持論を口にした。
また、佐々木攻略については「なりふり構わず攻略したいんだったら、バントの構えだとか…」と提言。
槙原氏は現役時代、得意としていた広島カープ戦で、打者にことごとくバントの構えをされたことがあったそうで、その都度、投手は捕球に備えて前進。わずかな動作の積み重ねから「疲れて後半、攻略されたってことがあるんですよ。大したことじゃないと思うじゃない? 効くんですよ」と、自分自身の経験と重ねた。そして「野村監督だったらやってるよね」と槙原氏。
その野村克也氏のかつての教え子、日本ハムの新庄剛志監督は佐々木との対戦前、「全員セーフティー(バントを)させます」と口にしていたが、佐々木の清々しいまでの快投ぶりに「堂々と打ちに行きなさい」。方針転換によって作戦が決行されなかったことを、試合後に明かしている。
日本球界全体で佐々木の故障を気遣い、育てようとの配慮が感じられる。槙原氏の提言通り、いずれは佐々木のメジャーでの完全試合が待たれる。
(所ひで/ユーチューブライター)