日本プロ野球において、平成時代唯一の記録と言えば、松中信彦氏(ダイエー)の三冠王と、槙原寛己氏(巨人)の完全試合達成が挙げられるだろう。
松中氏が三冠王に輝いたのは、2004年。2リーグ制となってからは、野村克也氏(南海)、王貞治氏(巨人)、落合博満氏(ロッテ)などに続く6人目の快挙。一方、完全試合は、初代達成者の藤本英雄氏(巨人)以来、槙原氏で15人目を数えるが、槙原氏が達成した1994年から27年が経過した今も、新たな達成者は現れていない。
さて、プロ野球のOB・1300人が所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネルに、その槙原氏が出演。MCを務める元プロ野球選手の中根仁氏が、完全試合のウイニングボールの行方を訊ねたところ、しっかりと自宅に保管してあるのだという。
中根氏は、「NPBとか、なんかどっかに飾ってあるとか」と、由緒正しき場所に所蔵されているのかと思っていたようだが、槙原氏は「鑑定団に出したら500万円以上だって言われたんで、なおさら渡せませんよ」と冗談交じりに答えていた。
なお、この動画では今年、最多勝など四冠に輝いたオリックスの山本由伸と、昨年、最多勝を獲ったソフトバンクの千賀滉大に完全試合の可能性ありと今後の可能性について示唆した槙原氏。前述の通り藤本氏、槙原氏と、巨人からの完全試合達成者は2人いるが、巨人相手に成し遂げた投手はこれまでに存在しない。巨人ファンには失礼ながら、「史上初」の快挙も観てみたい…?
(ユーチューブライター・所ひで)