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「藤田平VS篠塚和典」1厘差で負けた男が「それでよかった」逆転の発想

 あのイチロー氏が憧れたことでも有名な、元巨人・篠塚和典氏。絶妙なバットコントロールから「安打製造機」と称され、1984年、87年に首位打者のタイトルを獲得した。

 その篠塚氏が、元巨人・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】」で4月21日付け「【vol.2】藤田平選手との神がかりな首位打者争い(’81)」と題する投稿回に出演。憧れの選手として、阪神タイガースで活躍した藤田平氏の名前を挙げた。

 藤田氏は1965年、ドラフト2位で阪神入団。2年目の67年に154安打で最多安打に輝くと、以後12年間にわたって3ケタ安打を記録。プロ通算2064安打で、阪神の生え抜き打者で初となる名球会入りを果たしている。

 その藤田氏と篠塚氏には、首位打者を争った年がある。藤田氏にとっては晩年に近く、篠塚氏は入団6年目の81年(当時の登録名は篠塚利夫)。藤田氏が「.358」で篠塚氏を1厘差でかわし、初タイトルを獲得したのだった。

 篠塚氏は次のように回想した。

「あの時、バッターっていうものは3年間3割打てば、ある程度、周りの人に認められてね。ボク自身は逆にあそこで獲っちゃったら、その後、(思い通りの)バッティングができてたかなっていったら、不安があったよね。逆にあそこは獲れなくて、その後に3割を3年間打つっていう方に意識を持ってったのはよかったと思うね」

 篠塚氏は81年から5年連続で打率3割に到達。その間に首位打者にも輝いた。

 すぐに結果を求めたがるところをグッとガマン…堅実に実力を高めていった胆力に頭の下がる思いである。

(所ひで/ユーチューブライター)

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