スポーツ

巨人・元スカウト部長が明かす「ドラフトリスト180人」の指名競争舞台裏

 2017年、ドラフト会議の目玉は、早稲田実業高校の清宮幸太郎だった。リトルリーグ時代には、投手の活躍で「和製ベーブ・ルース」とも称され、高校通算111本塁打は史上最多記録。ドラフトでは、PL学園の福留孝介(中日ドラゴンズ)に並ぶ高校生最多となる7球団の指名がかかり、北海道日本ハムファイターズが交渉権を得た。

 巨人の元主力であり、2017年から19年にスカウト部長を務めた岡崎郁氏が、元巨人・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」の「【清宮か村上か?】元巨人スカウト部長が明かすドラフト秘話&超過酷スカウト事情【第5話】」(4月23日付け投稿回)に出演。

 槙原氏から「絶対獲りたかった選手」を問われると「村上(宗隆)ですね」。当時は知名度も評価も上位だった清宮を1位指名するも、ハズレ。残っていた村上に再度1位指名を掛けたが「結局ヤクルトに獲られちゃった。村上だけは絶対に欲しかったなぁと思ってた…」と苦々しく振り返った岡崎氏。

 スカウト部員からスカウト部長に初めて上がってくるリストには、有力な選手が180人ほど記載されているそうで、その全員をドラフトまでの半年間で視察する激務ぶりも明かされた。

 それでも印象に残った村上の存在。「タラ、レバ」の話はご法度ながら、「O・N」ならぬ、岡本和真と村上の「O・M」砲も見てみたかった…と思わずにはいられなかった。

(所ひで/ユーチューブライター)

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