小栗旬主演のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の視聴率が毎話2桁台と、手堅い数字を出している。脚本家の三谷幸喜氏ならではの、まるで現代ドラマのようなセリフや演出に加え、コミカルさも織り交ぜているのが見やすくてウケているようだ。
「登場人物が多すぎて、覚えるのが大変」という指摘があるなど、歴史好きでも音を上げそうな人物関係図が「難あり」なのだが、タイトルにある「13人」の面子が4月でやっと出揃い、これからますます見応えが出てきそう。
実力派俳優としての地位を築きつつある小栗に関して、ベテランの芸能ライターは、次のような指摘をした。
「小栗は昨年10月期の民放連ドラ『日本沈没』(TBS系)でも、主演として満足できる数字を残しました。この八面六臂の活躍ぶりは近い将来、所属する事務所の社長に就任する予定であることも、理由としてあるでしょう」
この芸能ライターがさらに言及したのが、小栗と同じ所属事務所の俳優陣についてで、
「例えば今クールでは、間宮祥太朗が『ナンバMG5』(フジテレビ系)で、ゴールデン・プライムタイムで単独初主演を果たしています。間宮は前クールの火10『ファイトソング』(TBS系)でも、主演・清原果耶の相手役を務めていました」
火曜10時の枠は、昨年10月期「婚姻届に判を捺しただけですが」でも、主演・清野菜名の相手役を、これも小栗と同じ事務所の坂口健太郎が務めていた。さらに、同枠で現在放送中の「持続可能な恋ですか?」(TBS系)でも、主演・上野樹里が恋するお相手は、やはり田中圭だ。
「ジャニーズ枠」など、ジャニーズ事務所のアイドルが毎クール出演するドラマ枠はある。しかし、件の火10枠に関しては、そのジャニーズを含む他の大手芸プロなどの俳優が交代で出演していたはず。小栗の事務所が3クール連続でヒロインの相手役なのは、異例なのではないか。芸能プロ関係者が明かす。
「同事務所の看板俳優である綾野剛も、今話題の暴露系YouTuberなどにヤリ玉に挙げられてはいるものの、ここ数年は主演作が目白押し。現在はまだ取締役で社長業の準備中ではあるものの、小栗のマネージメントぶりが関係していない、といったらウソになると思いますね。とある大手芸能プロのように、トップが交代すると、それに伴って女優や俳優陣が次々と独立や退社をする、という話はよく聞きます。でも小栗の社長就任に対して、そのような雑音は今のところは聞かれません」
「共演NG」がいない、とも囁かれる人たらしな小栗の「俳優の労働組合を作りたい」という熱い想いが、事務所全体を盛り上げているのかもしれない。
(島花鈴)