「打線というのは、前後の顔が見えた方が、自分の役割がわかる。(中略)1番バッターと3番バッターってのは、そんなに役割変わらないんじゃないかと言われる方が多いんだけども…」
下馬評に反して低迷を続ける阪神タイガース。首脳陣は早く結果を出そうと変化を求めるが、過度な打線組み替えなどは、むしろリズムを悪くする──。
ミスタータイガース・掛布雅之氏がこう警鐘を鳴らしたのは、ABCテレビのYouTubeチャンネル<虎バン阪神タイガース応援チャンネルABCテレビ公式>に出演してのことだ(5月7日付け投稿回)。
冒頭の掛布氏の発言には続きがあり、「我々の(現役)時代に、広島に素晴らしい1番バッターの高橋慶彦選手ってのがいたんですね」。
33試合連続安打の日本記録を持つ、元広島の高橋慶彦氏を例に挙げたのだ。1番として好成績を残した高橋氏だが、3番起用で不振に陥ったことがあったそうで、掛布氏が高橋氏に不調の原因を尋ねた際のやりとりを、次のように明かした。
「1番っていうのは、自分が塁に出て、ゲームを動かす役目だと。それでホームに帰ってくるのが1番なんです。3番になると、ランナーが1アウトでサードにいた時に、それをホームに帰さないといけないという無意識の意識が、バッティングのリズムを変えるんです…というわけ」
虎ファンとしては打順よりも、順位に早い変化を求めたいところ。ミスタータイガースの助言は矢野監督に届いたのか…。
(所ひで/ユーチューブライター)