阪神タイガース一筋15年、現役時代には本塁打王3回、打点王1回など数多くのタイトルを獲得した元プロ野球選手の掛布雅之氏が、同じく阪神にも籍を置いていた元プロ野球選手・池田親興氏のYouTubeチャンネル〈たかほー 池田親興のちかチャンネル!〉に出演(12月13日付け投稿回)。
1974年から活躍している掛布氏にとって阪神の正捕手と言えば、江夏豊氏とバッテリーを組んだ田淵幸一氏や、阪神一筋14年、85年にはダイヤモンドグラブ賞を受賞した木戸克彦氏などの顔ぶれが浮かぶところ、「オレにとってのナンバー1捕手…」は別の人物だったようだ…。
投稿動画で掛布氏が語ったところによれば、それは、太平洋クラウン、阪神、大洋、日本ハムとセ・パ4球団を渡り歩いた、若菜嘉晴氏だった。
ダイエーホークスのコーチ時代には、全日本のマスクを被るまでに成長した城島健司氏を育てたことでも名を馳せた若菜氏。
現役で阪神に在籍したのは、79年から82年のわずか4年間ながら、79年に掛布氏は初の本塁打王を獲り、82年には本塁打王と打点王に輝いている。
そんな“ゲンの良さ”も手伝ってか、「本当に今まで会ったキャッチャーの中でナンバー1」と掛布氏は絶賛。捕手としてのみならず、柔らかい手首や腕のしなりから成る器用なバッティングにも着目し、「あっち向いてホイみたいなことで(打球を)ライトに持って行ったり。3割打ってるからね」と、若菜氏が阪神に移籍した79年にマークした打率「.303」を振り返り、その功績を讃えた。
主に阪神で活躍した元プロ野球選手、真弓明信氏と若菜氏の両先輩から刺激を受けたと語る掛布氏。意外にして貴重な話が掛布氏から拝聴できた回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)