スポーツ

王貞治の「一本足」は「錯覚打法」だった!「ボール1個分、甘めにストライクゾーンに入る」

「堀内、お前は不幸だな。王(貞治)、長嶋(茂雄)とできないだろ」

 シーズン401奪三振の日本記録保持者・江夏豊氏が、「巨人V9時代」を牽引したエース・堀内恒夫氏に言ったとされる言葉である。

 これを明かしたのは、大洋などで活躍した高木豊氏。自身のYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉に元巨人・江川卓氏が出演した際のものだ(5月7日付け投稿回)。

 この言葉を引用し、高木氏が江川氏に対し「巨人に入ったでしょ。もちろん(ONとは)対戦してませんよね。投げたかったなと思わなかったですか」。これに江川氏は「それは思いますよ」と即答したものだ。

 江川氏が巨人で活躍を始めたのは1979年。王貞治氏は80年限りで引退しており、江川氏が他球団に入団していれば、対戦の可能性があったことになる。

 そんな江川氏は、世界の王の打法について「王さんの場合は錯覚打法なので」と評する。つまりは、一本足打法の王氏が右足を上げると、インコースがボール1個分隠れてしまう現象を指したのだ。

「上げた足を目掛けて投げろ、という説が流行りましたよね」との高木氏に「そう言うんだけど…」と江川氏は反論。ピッチャーはキャッチャーが構えたミットにしか投げることができないため、ボール1個分、甘めにストライクゾーンに入ってしまうというのだ。

 このギリギリのインサイドを突くのが、江川氏が立てた「王対策」のようなのだが、それでもインロー以外に攻略の糸口が見えてこない「厄介なバッター」とも敬意を表した。

 江川氏のインローを突く快速球が王氏に通じたかどうか。「世界のホームラン王」VS「昭和の怪物」の異次元対決を見てみたかった。

(所ひで/ユーチューブライター)

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