今シーズンの巨人の勝ち頭は、自身初となる2桁の12勝を挙げた戸郷翔征だった。最多勝は阪神の青柳晃洋(13勝)に譲り、セ・リーグ2位に甘んじたが、154三振を奪って最多奪三振のタイトルを獲得した。
野球解説者の高木豊氏が、巨人の阿波野秀幸投手チーフコーチを招き、11月13日に自身のYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉を更新。
「戸郷を見てて、ものすごいもったいないピッチャーだなと思うのは…」
として高木氏が語ったのは、投げるテンポはいいのに、そのテンポを変えられないこと。打者目線での課題を提示すると、さらに、
「チェンジオブペースがなぜできないのかな。キャッチャーのせいでできないのかな、とか。いろいろ考えちゃう。あの子のポテンシャルをもってしたら、最多勝争いはできると思うんだけど」
戸郷の能力を絶賛するのだった。その後のやりとりはというと、
阿波野「それはもう、豊さんにいいヒントを頂いたと思って、戸郷も…」
高木「(最多勝を)獲らせなかったら、ピッチングコーチのせいにしていい?」
阿波野「(最多勝)争いで許して下さい…」
阿波野コーチの指導によって、戸郷が最多勝のタイトルを獲る豪腕ぶりを発揮するなら、2年連続V逸の雪辱も果たすことができるのではないか。
(所ひで/ユーチューブライター)