4月クールでは連続ドラマ2本に掛け持ち主演を果たして、番宣でもフル回転。日本で最も多忙と言われる超売れっ子女優を体調不良に追い込んだものは──。
「なななな~♪ なななな~♪ なななな軟骨、生きてるだけでごメ~ン! まことにすいまメ~ン!」
両手を豪快に揺らしながら、お笑いコンビ「ジョイマン」のラップネタを披露したのは広瀬アリス(27)。これは人気バラエティー「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)と主演ドラマのコラボ企画で、ツイッター上にアップされたショート動画。5月16日にアップされるや、再生回数はわずか3日で70万回を超えた。スポーツ紙芸能デスクが多忙すぎる現状を心配する。
「アリスは頼めば何でもやってくれるので、『NGナシ』というのが業界の共通認識。というのも、売れない時代が長かったため、仕事を断ったり、内容に難色を示すと、オファーが来なくなるという恐怖心があったようです。細かい仕事もバンバン引き受けていたので、この1年ほどは働きづめでした」
過酷現場が祟って4月23日には、今秋に出演予定だった舞台の降板を発表。理由は体調不良で、アリスは自身のツイッターで謝罪し、
「どうやらちょこっとお休みが必要のようです」
と、いきなり休養宣言した。芸能レポーターが内幕を語る。
「今も仕事を続けているように、即入院レベルの症状ではなく、来年のNHK大河『どうする家康』の撮影がこの夏から始まるため、それまでは仕事を控える模様。主人公の徳川家康は、アリスの出身地である静岡との縁も深く、県を挙げて盛り上げようとしている。大河は初出演とあって、絶対に失敗が許されない大仕事なんです」
晴れて大河女優になれば、“姉妹格差”の解消も見えてくる。前出・芸能デスクが妹・すず(23)と待遇面を比較するには、
「17年度後期のNHK朝ドラ『わろてんか』で注目されるまで、アリスはすずの添え物的な扱いでした。『とにかく仕事がしたい』という本人の意向もあって、ギャラは下積み時代と変わらなかった。値段を上げることで干されることを恐れていたようです。一方、すずに至っては、映画やCMが主体で、連ドラ仕事は年に1本程度。しかも、是枝裕和監督や脚本家の坂元裕二氏など大御所のお墨付きとあって、ギャラはトップクラスの1話300万円。アリスはその半値くらいでしょう」
コロナ禍の広告不況でドラマ現場ではコスト削減が至上命令となっている。
「ドラマの番宣は基本的にノーギャラ。アリスは嫌な顔ひとつせずに協力してくれるので、コスパは最高ですよ」(ドラマ関係者)
大河ドラマでIPPON取って妹と肩を並べるか。