5月29日、日本ダービーが東京競馬場で行われる。コロナ禍のため、昨年の観客数は4944人だったが、今年は7万人以上が見込まれており、盛り上がることは必至。皐月賞馬ジオグリフの2冠なるか、はたまた伏兵陣の台頭か。水戸正晴氏、キャプテン渡辺氏、松中みなみ氏の3名が的中馬券をあぶり出す。
渡辺 今年は大混戦と言っていいでしょうね。
水戸 確かに、各馬の力量は拮抗していると思えてならない。
松中 私はまだ本命馬を決めきれてないんですよ。
渡辺 ホント難しい。僕は皐月賞でイクイノックスを本命にしたんです。能力はこの馬とダノンベルーガが抜けていると思ったので。
水戸 下馬評でもそうだったよな。
渡辺 ところが大外枠に入ったし、みんな「ダービー狙いだ」と思って3番人気まで落ちた。これならおいしいだろうと本命にしたんですけど、今回は下手をすれば1番人気でしょ。
松中 東スポ杯2歳Sから5カ月ぶりの実戦で2着に来られるなんて「すごーい、強いじゃん」って、みんななりますもんね。
水戸 ローテーションの問題もあって、ちょっと間があいたし、皐月賞は決して完璧な状態ではなかったんじゃないかな。ものすごくデリケートな馬で、スタッフによると「まだ強く鍛えられない」とか「反動が出る」とか。少し悠長に仕上げるというか、無理をしなかった。ただ、体型を見ても長丁場向きなのは間違いなく、私は対抗だな。
渡辺 僕は今回、切ろうかなと思ってる。
松中 えっ、切っちゃうんですか?
渡辺 うん。そもそも1番人気馬を本命にしないスタンスだから。いや、怖いんだよ、怖い存在ではあるんだけど、休み休みでしか好走しない可能性もあるし。
松中 私は皐月賞の時に本命候補にしようか迷ったぐらいなので、重い印は打つと思うんですけど‥‥。
水戸 ということは、本命候補は別にいると。
松中 そうですね。最終的な印は「サンスポZBAT!競馬」で発表しますが、現時点ではダノンベルーガとドウデュースで迷ってます。ダノンベルーガの皐月賞は1枠1番からの競馬。芝の内側が荒れていた中、ずっと内に閉じ込められていたというか、コースロスなくスムーズに回れたという意味では、操縦性が高いんだなと思えたし、最後も伸びていて力があるんだなって。そういう意味では、いい印象の4着でした。
渡辺 でもそれはファン全員が思ったことで、今回も人気でしょ。皐月賞馬ジオグリフを共同通信杯で子供扱いしているから間違いなく強い馬だし、僕も相当評価しているけどね。水戸さんから見て、この馬は東京のほうがよさそうですか?
水戸 う~ん、まだ3戦しかしていないから何とも言えないけど、いい血統だし、戦法がエフフォーリアに似ていて安定性はあるよな。強い馬というのは比較的前につけてもペース云々は関係なく来ちゃうから。正攻法の競馬ができるっていうのは強みだよ。
キャプテン渡辺:ピン芸人。競馬歴は27年目。昨年の新潟記念は馬連2点で万馬券を的中させ、計83万円を獲得。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演中。
松中みなみ:タレント。競馬歴は12年目。19年の有馬記念では本命にリスグラシューを指名して帯封をゲット。「サンスポZBAT!競馬」で予想を公開中。
水戸正晴:サンケイスポーツ記者。競馬記者歴は48年目。穴党にファンが多く、愛称は「水戸万助」。週刊アサヒ芸能連載「『絶対万券』論」を執筆中。