競馬の祭典「日本ダービー」が5月27日に東京競馬場で行われる。今年は皐月賞組のほか、無敗馬の2頭も加わり、大混戦の様相。そこで急遽、週刊アサヒ芸能連載陣の水戸&細江両氏に、お笑い芸人・ナイツの土屋伸之が結集。勝ち馬を徹底分析した。はたして、第85代ダービー馬の栄光を手にするのは、どの馬か!
土屋 今日は、お二人の意見を参考にしようと思って来ました。いろいろお伺いすると思いますが、よろしくお願いします。
細江 特に水戸さんのご意見を参考にされたほうがいいですよ。波乱決着だった皐月賞を本命対抗で的中されたそうなので(笑)。
土屋 えー、本当ですか!
水戸 まあ、そうだね。勝ったエポカドーロ(7番人気)は未勝利、あすなろ賞と2連勝した時から目をつけていて、スプリングS(2着)でも本命視していた。先行脚質だから、直線の短い中山ならと思って。
土屋 僕も穴が好きなほうなんですけど、さすがにエポカドーロを本命にはできなかったですね。
細江 土屋さんの本命は?
土屋 同じ舞台のホープフルSで勝利したのを理由に、タイムフライヤーにして、見せ場なく10着に終わりました(笑)。
水戸 エポカドーロの母はスプリンターだったけど、祖母の父シェディハイツはミルリーフの仔で長丁場がいいタイプ。さらに4代前がノーザンダンサー。だから、ダービーでも距離は問題ないんだけど、脚質的に見て中山の2000メートルがピッタリだと判断したわけ。
細江 2着のサンリヴァルを対抗にされた理由は?
水戸 この馬はマンナ系といって、日本の古い血筋で、母方からオークス馬も出ている。トウメイもそうで、一族には活躍馬がキラ星のようにいる血筋。馬体重が12キロも減っていたのは誤算だったけど。
細江 私はステルヴィオ(4着)が本命だったんですけど、穴なら中山向きで状態もよかったサンリヴァルだと思っていたんです。どうして思い切って本命にしなかったのか、ものすごく後悔しました(笑)。
土屋 その皐月賞を脚部不安で回避したのが、朝日杯FSを制して4戦4勝中のダノンプレミアム。それまではいちばん強い馬だと思っていたのですが、弥生賞からダービーというローテーションが気になる。そのあたり、お二方の評価は?
水戸 いくら強い馬でも、一頓挫あってから復活するには、本来はもっと時間が必要なんだよな。栗東での状態はどうなの?
細江 回避が発表された前日に見た時は「え?」と思いましたが、あれ以降、初めて馬場を1周した姿には「よくなってる」という印象でした。
土屋 よくはなってるんですね。
細江 ええ。ただ、この馬は使われつつテンションが高くなってきているんですよ。弥生賞もそうでしたし、栗東でもテンションが高いと感じることも。ポテンシャルはナンバーワンだと思うんですけど、あのダービー独特の雰囲気の中、そうした精神面がどう出るのか。そういう意味でも、皐月賞の大舞台を経験していない点が少し心配ですね。
土屋 それまで他馬との力差は、かなりあったと思うんですけど、体調が戻っているにしても、その間、他の馬は成長しているわけですからね。その差がどれだけ縮まっているのか、それとも逆転されているのか。
細江 血統的には、どうなんですか?
水戸 距離は問題ない。ただ、ボテッとした馬体や走りっぷりからすると、2400メートルがベストとは思えない。だから2歳時に力を入れていたという話もある。
土屋 皐月賞を回避してダービーでくるパターンは、そんなにないですよね。僕は最終追い切りを見てから判断することにします。
<座談会メンバー>
水戸正晴 サンケイスポーツ記者。競馬記者歴30年以上の大穴党。週刊アサヒ芸能で連載している「水戸正晴の絶対万券論」で、皐月賞の3連単37万2080円を◎○△の大本線で的中させた。
細江純子 元騎手。現在はホースコラボレーターとして「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)などで活躍中。ちなみに週刊アサヒ芸能連載「ホソジュンのアソコだけの話」では、シモネタが炸裂中!
土屋伸之 お笑い芸人・ナイツのツッコミ担当。競馬通で知られ、毎週土曜日の生放送「ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)で、競馬予想を期間限定で公開している。