中日、阪神、楽天で監督を務め、「燃える闘将」の異名も取った星野仙一氏が、退場宣告を受けたのは合計6回だ。
1987年からセ・リーグ審判員となり、昨年まで35年間在籍、2598試合に出場した元審判員の杉永政信氏が、元巨人・上原浩治氏のYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉に出演(5月23日)。星野監督に一度「退場」を言い渡したことがあるという。
中日の外国人選手が打席に立った場面で、やや高めの球、さらに低めの球をストライク判定。杉永氏は「結果的に三振だったと思うんですよ」。
ところが中日のベンチでは、灰皿を蹴飛ばしたと思われる激しい音が響き渡ったそうだ。
攻守交代の際、中日ベンチに速やかな守備を促した杉永氏に、この外国人選手が「Holy shit」と暴言を吐き、即刻「退場!」。
すると歩み寄った星野監督が穏やかに「杉ちゃん、あんなに高い球と低い球をストライクって言うたら『Holy shit』言うで、アホ!」。杉永氏も「あ、監督『アホ』言うたでしょう。退場!」とやんわり宣告したのだった。
これには「え! ウソ!?」と両手で口元を押さえて驚く、アシスタントのフリーアナ・上田まりえ。激しく激高して猛抗議に及ぶ星野監督の印象が強いのは、「プロ野球珍プレー・好プレー」(フジテレビ系)などで繰り返し見たことも一因かもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)