「これホンマ、ボスに謝んなきゃいけないんですけど…」
こう切り出したのは、1990年代に「亀新フィーバー」で阪神タイガースの人気を牽引した亀山努氏である。
日本ハムの新庄剛志監督について、かつてのチームメイトとして、いずれ監督になると思ったかと質問されてのものだった。
プロ野球のOB1300人が所属する〈プロ野球OBクラブ〉のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉で亀山氏が秘話を明かした(5月28日)ところによると…。
今から5年ほど前、インドネシアに住まいを移していた新庄監督のもとを取材で訪れた亀山氏。
「なんでボクを雇わないんでしょうか。コーチとか監督で…」
そう漏らすBIGBOSSに、亀山氏はこう言ったという。
「無理だ。あなたを管理できる球団はない。あなたのアイデアは素晴らしい。しかし、あなたという人間を管理できる球団はどこにもない」
ところが今になって思えば、
「あったわ。日本ハム、あったわ…」
BIGBOSSは01年、MLBに移籍。翌年、阪神は野村克也氏から星野仙一氏に監督が代わった。もしMLBに移籍しなければ、炎の男の指揮下でBIGBOSSは耐えられたのか。そんな話題に及ぶと、亀山氏は、
「ぶつかってる可能性高いですね」
頑張っている姿を好む星野監督と、努力を人前で見せず飄々としたBIGBOSS流の相性を、私見をもって分析したのだった。果たして本当にそうなっていたのかどうか…。
(所ひで/ユーチューブライター)