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元横綱・白鵬が解説する大横綱・双葉山「ほぼ失明」ハンデ相撲の神髄

 双葉山は、言わずと知れた昭和の角聖、相撲の神様。前人未踏の大記録69連勝を達成した不世出の大横綱である。1912年2月9日生まれ。大分県出身。

 無敵を誇った双葉山だが、6歳の時に右目を痛め、実は失明に近い状態で相撲を取っていたことはあまり知られていない。

 その双葉山について語ったのは、元横綱・白鵬の間垣親方である。「週刊アサヒ芸能」で連載する自身の自伝漫画に登場して、

「その右目のハンディキャップがあったから、自分から攻められなかったのです。だから無理して勝ちにいかなかったんでしょうね。そこで受けて立つという『後の先(ごのせん)』が生まれたんだと思います。目が見えなかったからこそ、目に頼らない立ち合いを心掛け、体で感じ取る修練を積んだ」

 白鵬が関脇の頃、大阪の相撲観賞団体・東西会の長老に、こう言葉を掛けられた。

「君は双葉山にそっくりだよ」

「ど、どこがですか」

「得意な型が右四つと上手投げで、二人に共通している。体型もよく似ている。君は50年に一人の逸材だ」

 そこで白鵬が最も注目したのが、その「立ち合い」だった。

「フワッと立つのが特徴ですが、そこにしっかり圧力があり、最後は自分の型に持ち込んで寄り切るというパターンが多い。特に印象に残ったのは、『勝ちに行くぞ』という気負いがほとんど感じられないこと。普通の力士ならば攻め込まれそうなのに、双葉山関は、相手の動きを制して先手を取ってしっかりと自分十分になり、勝ってしまう」

 果たして白鵬は「後の先」の立ち合いをモノにすることはできたのか。双葉山の境地に到達することは、かなったのか。先の「週刊アサヒ芸能」の連載「白鵬本紀」で、明かされている。

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