20年に大手芸能プロから独立して以降、女優業をセーブしているようだった柴咲コウ(40)。ここに来て急に、ドラマや映画での出演を激増させているのだが。
柴咲は16年に「レトロワグラース株式会社」を設立して代表取締役に就任している。芸能記者によれば、
「柴咲の会社は主にアパレル事業や食品事業、エンターテインメント事業などを展開していますが、創業以来赤字が続いており、累積赤字は4億円強にも及ぶと言われています。資本金も毎年のように増減を繰り返し、昨年10月には1億6492万円だったものが、現在は4512万円です」
経営者としての危機感から別事業での収益回復を目論んだのか、今年に入ると、監督兼出演の短編作品が公開されるや、4月からW主演を務める「ホリック xxxHOLiC」(松竹)、9月に「沈黙のパレード」(東宝)、12月に「月の満ち欠け」(松竹)と、映画の公開が続々と控えているのだ。
さらに今クールのTBS系連続ドラマ「インビジブル」でもヒロイン役を務めているが、弱り目に祟り目というか、ひどい惨状なのだ。テレビ誌記者が内情を明かす。
「視聴率が2ケタに到達したことがなく、初回の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)が最高で、その後はダダ下がり。6月3日放送の第8話ではついに4.8%。同局金曜ドラマ枠の50周年記念ドラマとして華々しく開始され、現場でも柴咲が熱い議論を交えて取り組んでいる意欲作だというのに、ありえない惨敗です」
会社の経営難が、女優としての勘所も狂わせているとでもいうのだろうか。経済評論家が語る。
「彼女の会社は確かに赤字続きですが、大手IT会社が資金面でバックアップしており、同社代表が役員としても入っているので、経営危機は免れています」
ならば杞憂にすぎないのか。芸能プロ幹部もこう話す。
「そもそもデビュー以来、ヒット作にも恵まれ、17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』で主演も務めた柴咲です。独立以降も出演オファーはひっきりなし。会社の窮状で急に安売りの露出を始めたわけではなく、ドラマなら1話120万円ほど、CMなら年間3000~4000万円で契約できる。芸能活動は会社の純粋な収入というだけではなく、事業の宣伝にもなりますからね」
どうやら「おんな城主」は綱渡りを余儀なくされているようなのだ。