街中から「ヤクルト1000」が消えた。
コトの発端は、あのマツコ・デラックスだ。4月4日放送の「しゃべくり007 月曜9時にお引越し!!4年半ぶりにマツコ緊急参戦SP!!」(日本テレビ系)でのこと。
番組ではマツコの4年半を振り返るもので、ワクチン接種の副反応が全くなかったというマツコが医師に「太ってるんだから(ワクチンの量を)倍にして」と言ったという話など、健康の話題になった。その中で「ヤクルト1000を飲んでからよく眠れるようになった」と言ったもんだから、もう大変。翌日からスーパーやコンビニの棚から一斉に「ヤクルト1000」が消え、2カ月経った今も、いまだ品薄状態は続いている。
ちなみに、近くの販売所に行ってみたら、入り口には「在庫がありません。当面の間、販売を中止させていただきます」の貼り紙が…。
近所のスーパーでも「お一人様2点限り」と個数制限され、しかもいつ行っても売り切れで、現物にはお目にかからず。
以前から愛飲していた人たちは「マツコのせいか」とご立腹だという。
それにしても、今に始まったわけではないが、マツコの影響力は凄い。特に食べ物に関しては。やはりあの体型だから、よっぽど美味しいものを食べてきたように見えるのかもしれない。
「マツコの知らない世界」(TBS系)で取り上げた商品で、マツコがひとたび口にして「美味しい!」と言おうものなら、翌日から爆売れ確定。そんな状況を何度も目の当たりにしてきた。
例えば、ポテトチップスの回でのこと。工場直送「できたて」をウリに独自のブランドを築く「キクスイドーのポテトチップ」。これも、近所の酒屋でいつも買っていたのに、マツコのせいで店からしばらく消えた。インターネット販売では予約が殺到し、パンクしかけたという。
6月7日放送の「ラーメン味玉の世界」でも、「最近、セブンの味玉がもうないのよ、売り切れてて。あたしもう、本当にあれ2パックくらい一気に食うからな」と、セブン・イレブン「半熟煮たまご2個入り」がお気に入りだと明かしていたので、翌日、セブン・イレブンに行ってみると案の定、味玉の棚はからっぽだった。
マツコの「美味しい」がどれほどの経済効果をもたらすのか、誰か調査してほしい。
(堀江南)