タレントの矢沢心(33)がこの症状のために、肋骨を2本疲労骨折したこともある咳。毎年春先になると激しい咳で悩む人は増える。この症状が「気管支炎」であり、年間1万6000人強が亡くなっている(厚生労働省発表・平成23年)から、たかが咳と侮っていると怖いのだが、意外な対処法があった。
広告代理店に勤務するAさん(49)は、毎年春先に激しく咳き込み、睡眠不足に悩まされている。理由の1つが春先の寒暖差。寒暖の差が大きいと鼻の粘膜の血管が広がりむくむ。するとアレルギー症状を引き起こし、自律神経のバランスを崩し症状が起こる。また、夜には副交感神経の働きが強まるので、気管支が収縮しやすくなり、気道が狭まり、咳が出やすく、その咳も激しくなる。
治療の主流は鎮咳・去痰薬だが、副作用の心配もついてくる。そんな心配を吹き飛ばす方法があった。教えてくれるのは、アスカ鍼灸治療院の福辻鋭記院長。
「ひじの内側の横じわ上にあり、真ん中よりやや親指側にあるのが尺沢(しゃくたく)という即効的な咳止め効果があるツボ。押すとグッと指が入る部分。ここを、多少痛みを感じるくらいの強めの指圧で、小さな円を描くように、やや外側に向かって押す」
効果抜群というから激しい咳で寝付けない方は、試してみる価値はありそうだ。