この夏、日本を新たな厄災が襲う──。
オーストラリアで流行中のインフルエンザが真夏の日本に上陸。都内の小学校で2年ぶり、今年度初となる学級閉鎖となった。
学級閉鎖の一報が流れると、ネットでは「子供たちにマスクをさせろ」という意見が。テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏も6月24日の放送で「マスクを外すことになれば、インフルエンザも流行していくことになる」と主張した。
これに異を唱えるのは、都内の小児科医だ。
「6月25日には群馬県伊勢崎市で40.1度という、危険な高温注意報が出ました。この記録的な猛暑で子供達にマスクを強制すれば、間違いなく呼吸困難と熱中症で死人が出る。とんでもないことです」
今年の夏はコロナとインフルエンザのツインデミックに加え、マスクなど装着していられない殺人的猛暑が日本列島を襲うのだ。小児科医が続けて警告を発する。
「コロナやインフルエンザで重症化しやすい高齢者や持病がある人こそ、外に出るべきではありません。クーラーの効いた部屋で、猛暑とツインデミックをやり過ごすしかない。たとえ電気代が高額になっても、です。生命にかかわりますから」
冷房をつけたらつけたで、高額な電気代請求と大規模停電の恐怖が忍び寄る。さらに今回の季節外れの「インフルエンザ様症状」では、インフルエンザ検査陰性の児童も多数いるから不気味だ。
3年前の夏も原因不明の高熱と咳が出る「インフルエンザ様症状」により、9月から都内小中学校で学級閉鎖が相次いだ。
中国が隠蔽していただけで、あれは新型コロナウイルスの第0波だったのではないかと、感染症の専門家達は疑念を抱く。学級閉鎖がさらなる厄災の幕開けでなければいいのだが。