フジテレビ系プロ野球解説者の江本孟紀氏が6月24日放送のヤクルト対巨人戦の中継に出演。8回にヤクルト・嶋基宏に対する観客の対応について発言した内容が波紋を広げている。
今シーズンも選手兼コーチ補佐としてグラウンドに立つ嶋は、8回の攻撃で登場。シーズン初打席に立ったが、遊ゴロ併殺打に倒れた。
ヤクルトファンを中心に拍手が送られたのだが、これに江本氏が「引退試合? あまりよく分からないが、何の拍手?」などと発言。慌てた実況アナウンサーがフォローすると「私だけ理解していませんでした」と陳謝。しかし「最近、拍手が多いからね」と納得がいっていない様子だった。
ネット上では江本氏への批判が多く記されているが、球界OBはこう話す。
「今は自チームのピンチでも拍手が送られる風潮になった。元は日本ハムファンから始まったとされますが、そもそも日本ハムの本拠地の札幌は、球団や選手への批判がない土地。その流れが徐々に広がった経緯があります。人気球団で常に激しい称賛と批判を浴び続けた江本氏にすれば、選手としてはさほど戦力にならない嶋が打席に立つこと自体、あり得ないと思って見ていたのでは」
一方で、民放局スポーツ中継スタッフは、
「毒舌や脱線トークが売りの、エモやんの良さを理解できない世代が増えた証拠。フジテレビもそろそろ対応を考えないといけない時期にきている」
と指摘する。エモやん節がテレビから消えれば、それはそれで寂しいが…。