懸念されていた外野がいよいようるさくなってきた。6月30日発売の「週刊新潮」で報じられた、阪神の次期監督騒動。大本命とされる元監督の岡田彰布氏が、同誌の直撃取材に答えたからだ。
報道では、今年5月に兵庫県西宮市内のゴルフ場で、球団親会社の阪急阪神ホールディングス・角和夫グループCEOと元阪神監督の吉田義男氏、そして岡田氏の3人が「グリーン会談」をしたと報じた。
その中身をペラペラ話したのが岡田氏で、球団OBの鳥谷敬、藤川球児両氏などの入閣も踏まえた組閣の相談があったことを暗に認めたのだった。
球団関係者が溜息をつく。
「岡田さんは以前も写真誌の直撃取材に、監督就任を念頭に置いて試合をチェックしていると明かすなど、ことあるごとに次期監督就任への意欲をアピールしています。その監督人事について『シーズンが終わるまで話さない』と言い切った谷本修球団オーナー代行者とは犬猿の仲ですが、実は谷本氏は監督人事について意見はできても、決める権限はありません。こうなると、他の週刊誌やスポーツ紙もシーズンそっちのけで岡田氏直撃を開始して、収拾がつかなくなる可能性もある」
雑音だらけの中でプレーする選手にとっては、災難以外の何ものでもないだろう。