かつて生放送の音楽番組「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)の司会を務めたフリーアナ、古舘伊知郎。
実は、TBS系で放送された、こちらも生放送の音楽番組「ザ・ベストテン」から、同時期に司会のオファーがあったことを明かした。
古舘が舞台裏を暴露したのは、「夜ヒット」でパートナーを組んだ芳村真理をゲストに招いた、自身のYouTubeチャンネル〈古舘伊知郎チャンネル〉(6月30日)でのことだった。
「ベストテン」は、黒柳徹子と久米宏の司会でスタート。1978年から89年まで12年間放送され、最高視聴率は41.9%を記録(81年9月17日放送)。80年代に全盛を極めた、ランキング形式の音楽番組の先駆け的存在となった。
85年4月25日放送を最後に久米が番組を降板。男性司会者は暫定的となり、同年10月3日放送から俳優の小西博之が務めた。
古舘の「夜ヒット」初出演は、85年10月2日放送。つまり久米が降板したあとで「夜ヒット」の司会についたわけだが、この間の舞台裏について古舘はこんな秘話を明かしたのである。
「フジテレビから内々に打診があったときに、架空の台本が作られていて、バラエティ歌番組の司会をやってもらえないかって」
それが「夜ヒット」だったという。だが「夜ヒット」とは聞かされておらず、
「違う番組だって口説かれてるんですよ。(中略)そしたらその後に、ベストテンから来たんですよ。ひとつ間違ってたら、オレ、ベストテンのほうに久米さんの後いってて、真理さんと出会ってないかもしれない…」
黒柳と古舘の名調子も一度見てみたかったような気もするが…。
(所ひで/ユーチューブライター)