紳助親分が大豪邸を渡り歩くことができるのも不動産事業で成功したからであろう。紳助の番組関係者が「不動産王」前夜について明かす。
「何でも、不動産に興味を持ったのは、師匠の島田洋之助の家に出入りしていた俳優の白木みのるさん(77)の影響があったからのようです。白木さんが芦屋市に資産運用のためのマンションを2棟持っていることを知り『これからの時代は、白木先生のような家賃収入を得る不動産投資をやろう』と決意したそうです」
そして、その「実行部隊」を担ったのが夫人だった。
夫人は97年1月に、資本金300万円で有限会社「M」を設立し、それまで個人事務所で扱っていた不動産業務をこの会社で行い始めている。
「会社立ち上げの時も、紳助は会社の作り方の本を夫人に2冊渡して『これ読め、会社作れ』と言っただけだと語っています」(前出・芸能記者)
そのあたりから、夫人の蓄財力が一気に開花していったというのである。
そもそも、昔から夫人は「人気商売はいつどうなるかわからない」と語っていたという。つまり、不動産投資は夫人の指南があってのことだったようだ。
「物件は、紳助さんがコネクションを生かして見つけるそうです。競売物件に注目していて、裁判所にはよく立ち寄って競売物件閲覧帳をチェックしていると聞きました。でも、お金の出し入れや契約などは奥さんがほとんどやっているといいます」(前出・知人)
さらに不動産投資にのめり込む転機もあったようだ。それは00年、自宅の近隣からダイオキシンが出たことだったという。
「7億円と言われた自宅が1億円に暴落してしまった。これを機に『最後は自分たちが決めないと大損する。そのためには物件を見る目が必要や』と、より勉強するようになったそうです」(前出・テレビ局関係者)
結果、夫人の投資能力をより立てるようになったようなのである。
「銀行関係者や不動産関係の有力者と会う時は、彼女が上座と聞きます。紳助さんも『ホンマ、何から何まで嫁任せや』と語り、奥さんのことを『財務大臣』と呼んでいましたね」(前出・知人)
紳助一家の「綱領」の一つたる「質素倹約」も徹底しているという。話すのは、前出・テレビ局関係者だ。
「夫人は、服やアクセサリーもブランド物ではなく地味だそうです。ふだんはビールですら冷蔵庫に3本以上入れない主義だとか。紳助さんは、芸能活動や飲食店の売り上げを有限会社『O』という個人事務所に入れていますが、そちらも夫人が管理していて、番組のチョイスからギャラまで『奥さんが決めている』という噂までありました」
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