忍者衣装がアニメ界に影響!?
——-「かげろうお銀」で新しい女忍者のイメージを作られました。
「レギュラーになる時、プロデューサーの方から『今までにないキャラクターの女忍者を作りたい』と言われたんです。私はバレエや西野流呼吸法を実践しているので、体を動かすことがとても好きだった。それで、カッコよく動ける衣装を作ろうと思いました。 その結果、着物の裾を短く切ってベルトを締め、バレエの網タイツを中に着て、ブーツを履くことにしたんです。自分でデザインして、東京の洋服屋さん、靴屋さんに発注して作ってもらいました」
——-奇抜ですね。まるでアニメを見ているみたい。
「当時、アニメにもなかったと思います。私の忍者ファッションが逆に、アニメに影響を与えたかもしれませんね」
——-基本は動きやすさ? 「立ち回りで足蹴りをしたら、こんなに足が上がるの!? って、皆さんビックリされてました。『僕、大丈夫ですから、どん! とやってください』と言われて、回し蹴りをしたら、みごとに入っちゃって、相手の方が『ううう?っ』とうずくまったこともありました(笑)」
——-「水戸黄門」は偉大なマンネリとも言われますが、25年間で何か変わったことはありましたか? 「最初はフィルム撮影だったのが、ビデオになりました。ビデオはその場で映像チェックできるので、とても段取りよく作業ができるようになりました。一方でフィルムの映像は奥行き感があったと思います」
——-最後に「水戸黄門」の魅力とは?
「よき日本人の心があると思います。弱きを助け、悪を成敗する黄門様の大きな優しさ。そしてドラマの中に必ず、いろんな愛が描かれていました。皆さんがホッとして、和やかになれる作品だと思います」