8月31日に発売された乃木坂46の30枚目のシングル「好きというのはロックだぜ!」が、「オリコン週間シングルランキング」で初週売上57万枚を売り上げ、初登場1位を獲得した。また9月7日公開のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート「Top Singles Sales」では、同作が初週72万枚を売り上げて、同じく首位を獲得している。
前作のシングル「Actually…」が、同じオリコン週間シングルランキングで初週46万枚、Billboard JAPANのチャートでは56万枚だったことから考えると、「好きロック」は10万枚以上の売上アップということになる。その要因として上げられるのが、人気メンバー・賀喜遥香をセンターにした王道路線の復活だ。さらには、5期生による「バンドエイド剥がすような別れ方」が収録されていることなども功を奏したはずだ。
そんな乃木坂の名声を保ったともいえる今回のシングルで、初めて選抜に選ばれたのが、金川紗耶と弓木奈於である。金川は在籍4年で初めての選抜、弓木は加入から2年半で快挙を成し遂げた。どちらも身長165センチで美脚として知られており、「好きロック」でも3列目のシンメとして存在感を見せている。
2人はまた、4月から始まった人気番組「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」(BSテレ東)でも共演するなど、活動をともにすることが多いことから、2人を称してファンからは「さやなお」「やんなお」と呼ばれ、親しまれているようだ。
北海道出身の金川は8月4日、札幌ドームで行われたプロ野球日本ハム対ソフトバンクで披露した「きつねダンス」動画が、わずか1カ月で340万回再生を記録するなど、大バズリ。自身のスキャンダルもあって雌伏の時もあったが、選抜に入ったことで今はやる気に満ちているようだ。
さらに弓木も、4期生オーディションに合格しながら研修生として過ごしていた1年3カ月を考えれば、現在の立ち位置に満足するどころか、さらなる飛躍につなげたいところだろう。レギュラー番組も好調で、先月はサッポロ一番「カップスター」のPRコント動画の出演も決まった。
2人ともキャラクター的にも親しみやすく、ファン層を広げやすいアイドルでもあり、運営側の采配は大当たりだったと言えよう。果たしてこの「金の弓」がどこまで飛行距離を伸ばしていくのか、期待が高まるのである。
(魚住新司)