「岡本選手に関しては、2年連続の二冠王を獲ってますけども、ボクが不満なのは、打率の部分」
こう語るのは、9月10日、巨人OB・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演した、阪神OB・掛布雅之氏だ。巨人・岡本和真の打者としての条件について語っていたのだが、どうやら見逃すことのできない「弱点」があるのだという。
同日の巨人対中日で、岡本は4打数3安打の猛打賞。原辰徳監督は「今日だいぶ、存在感が出てきましたね」と試合後に語ったが、元木大介ヘッドコーチは「ホームランが出てこないと…」と本調子からはほど遠いことを懸念していた。
そんな岡本に対し、掛布氏はホームランバッターの資質として、次のように語った。
「(岡本は)もう少しフォアボールを増やさないといけないんじゃないかな、というのを感じるんですよね(中略)歴代の巨人の4番って、王(貞治)さん筆頭に、松井(秀喜)さんもそうなんだけど、100近いフォアボールを選べる。そんなホームランバッターに岡本選手はならなきゃいけないんじゃないかと思うんです」
一方、阪神の大山悠輔にも同じ課題があると掛布氏は続ける。
「1年通してのアベレージで、大きな波を作らずに、もうワンランク上げるためには、これもボールの見極めが必要になってくるんですね」
岡本の今季の四球は51。二冠を獲った20年は55、21年は57。一方、大山の四球はここまで55。今シーズン、すでに103四球を選んでいるヤクルト・村上宗隆とはホームラン数のみならず、段違いの差がある。
「いかに振るか」はもちろん、「いかに見極めるか」も、ホームランバッターに課される条件のようだ。
(所ひで/ユーチューブライター)