NSC大阪校1期のダウンタウンと同期で、大阪で人気の「ハイヒール」。MCからフリートーク、漫才まで何でもこなし、若手時代からベテランとなった今もずっと売れ続けている、息の長いお笑いコンビだ。モモコとリンゴ、ともにピンでもコンビでも圧倒的な存在感がある。
大阪ではすでに大御所という位置付けで、在阪の新人アナウンサーらは研修を終えると、モモコへの「挨拶」が恒例行事になっているという。在阪テレビ局ディレクターが、声を潜めて明かす。
「男女問わず、関西のアナウンサーはモモコさんとの交流が大切で、食事会によく連れ出されています。新人アナにはテレビ業界のノウハウを教えて、さらにモモコさんは恋のキューピッド役も買って出る。だからこそ、どんなアナウンサーより、モモコさんはアナウンサーの裏情報を本当によく知っている(笑)」
だが、「絶対にやったらアカン」というカタい約束事があるのも、大御所たる所以。モモコの場合は、その約束事を破ると、番組からも排除されるというのだ。関西のテレビ関係者によれば、
「ノックしても許可なく楽屋のドアを開けるのは、絶対に御法度です。何が問題かというと、すっぴん。モモコさんはメイクさん以外に、すっぴんを絶対に見せない。例えば、マネージャーがモモコさんのすっぴんを目撃したとすると、モモコさんからNGが出て、マネージャーが交代。それほど厳格に守らなければならないルールなんです」
過去にはテレビ番組で島田紳助から素顔をイジられ、
「すっぴんで街角に立ってても、誰か分からへんやん」
とツッコミを入れらていた。これがトラウマになったとは言わないが、いつしかモモコのすっぴんは「完全タブー」と化してしまった。
見てはいけないモノほど、見たくなる。見てしまえば、葬られる。なんとも恐ろしい掟なのである。