では、今回の騒動の“主役”である奥野代表とは、どのような人物なのか。スポーツ紙記者によれば、
「複数の会社を経営する実業家です。そもそも奥野氏の存在が知れ渡ったのは著名人の影響が大きい。7月の参院選に先立ち『ごぼうの党』が発足した6月8日、複数の芸能人が突如SNSで『#ごぼうチャレンジ』とするバトンを拡散し始めたのです」
人気ロックバンドのONE OK ROCK・Taka(34)がごぼうの党のメインビジュアル画像を投稿すると、バトンは俳優の山田孝之(38)、元ジャニーズの手越祐也(34)、宮迫博之(52)へと繋がり、上地雄輔(43)やGACKT(49)も参加。ロンドンブーツ1号2号の田村淳(48)はコップにごぼうを差すという“ニオわせ”を生配信中に行い、元ジャニーズの山下智久(37)はTwitterにごぼうの煮物写真を投稿。「うまいに決まってる。ごぼうがいい味だすんだよね」と書き込んだ。
「参院選前の街頭演説には格闘家の久保優太(34)やボブ・サップ(49)、ピーター・アーツ(51)、アイドルグループの仮面女子らが駆けつけ、注目を誘いました。同時期に宮迫や『ごぼうの党』のスポーツアドバイザーも務める朝倉未来がYouTubeで奥野氏と対談し、知名度アップにひと役買っている」(スポーツ紙記者)
奥野代表はアニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを思わせる天狗の面をつけた格好で政見放送にも出演。選挙結果は惨敗となったが、泡沫候補の中でもひときわ話題となり、注目されていた。
ある意味、今回の騒動でその名をさらに全国へとどろかせることになったわけだが、著名人の間では以前から知られた存在だったという。芸能記者が明かす。
「酒井法子(51)が昨年4月末に個人事務所を設立しましたが、この時にマネージャー的な立ち位置になったのが奥野氏です。マスコミ向けの懇親会を開いて、スポーツ紙や週刊誌で一斉に宣伝していました」
ほどなく公式YouTubeを開設すると、有名ナレーターを起用したり、ドローン撮影を思わせる空撮シーン、そして京本政樹(63)と日光江戸村で豪華絢爛な時代劇衣装をまとって本格的な演技をするなど、1300万円の製作費をかけた動画を発表。週刊アサヒ芸能21年7月8日号のテリー伊藤対談で酒井が「『YouTube界の大河ドラマ』と呼んでいます」と話していたほどだ。
「ただ、今年1月に突然、公式サイトのほか、YouTubeをはじめとする酒井の全てのSNSアカウントが削除された。YouTubeのテーマは奥野氏が推す『環境問題』で、酒井のキャラクターとギャップが生じ、思ったように再生回数が伸びなかったようです。また、動画内容でも制作会社とモメて、未払い問題に発展。そうしたトラブルが原因でアカウントの削除に至ったのでしょう」(芸能記者)
酒井は宙ぶらりんとなってしまったが、奥野代表と関係を築いている芸能人は数多くいる。
「氷川きよし(45)は、奥野氏の会社の商品を長年愛用するなど関係が深いし、元東方神起のジェジュン(36)は相当、かわいがられている。一緒に銀座に行って、数百万単位のブランド品を買ってあげる仲のようですし、山田孝之とは、西麻布や六本木界隈でよくつるんでいた。山田が農業に興味を持ったのも、奥野氏の影響が小さくないようで、彼が沖縄移住する前にも相談していたそうです」(芸能記者)
いわばタレントにとってタニマチ的な存在として重宝されているようなのだ。