世界中に配信される格闘技イベントで、花束贈呈のためリングに上がった男が、50戦無敗の最強ボクサーの足元に花束をドサーッ。前代未聞の“花束投げ捨て”騒動で日本中から非難を浴びた「ごぼうの党」の奥野卓志代表は、一部では「大富豪」と呼ばれ、数多くの芸能界人脈を擁しているようで‥‥。
9月25日、さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」で起きた前代未聞の花束投げ捨て騒動。大会後の会見でRIZINの榊原信行CEOは「ああいう行動に及ぶ品性下劣な行動の男を神聖なリングに上げ(中略)日本中に謝罪しないといけない」と頭を下げたが、世界中に配信されたビッグイベントだけに、その騒動はいまだに尾を引いている。
そもそもコトの発端は、人気総合格闘家の朝倉未来(30)vsプロボクシング元世界5階級王者のフロイド・メイウェザー(45)戦の試合直前に起きた。
花束贈呈役としてリングに上がった「ごぼうの党」の奥野卓志代表(48)が、手渡すはずの花束をメイウェザーの足元に投げ捨てる“暴挙”に出て、会場が騒然となったのだ。RIZIN関係者が話す。
「その時の動画がネット上で拡散され、格闘技関係者やファンのみならず、日本中から非難の声が相次いだ。一方、表情を変えずに花束を拾い上げたメイウェザーには称賛の声が多く聞かれましたが、試合後のバックステージで『あんな人間を花束贈呈に入れないでくれ』と口にしたそうです。気分を害して試合前に帰ってしまう可能性もあったわけで、涙を流して『悔しい』とこぼす主催スタッフもいました」
そもそも、なぜ奥野代表が花束贈呈役として選ばれたのか。RIZIN関係者が続ける。
「アリーナの最前列(VVIP1列センター席)をオークションにかけ、最高落札者に花束の贈呈ができる特典をつけていた。それを奥野代表が420万円で落札したわけです。ただ、その420万円は奥野氏の資金ではなく、スポンサーからの提供だったそう。主催者側は奥野氏には何を言ってもムダだと思ったのか、スポンサーを通じて『金輪際、敷居をまたがないでくれ!』と出禁を言い渡したとか。RIZINは今後、花束贈呈について細かなマニュアルや罰則を作る労力を強いられるでしょうね」
榊原CEOは9月30日に会見を開き「日本は礼儀、礼節を重んじる国。世界中の人たちに申し訳ないという思いを伝えたい」と土下座で謝罪。しばらくはRIZINの信頼回復に努めることになりそうだ。